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この日記は、メルマガ「人生を成功に導く読書術!~おやじむしの3分書評~」の抜粋版です。
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プロフィール |
Author:おやじむし
私「おやじむし」の人生のメインテーマである「何をするためにこの世に生まれてきたのか」を知ること、そして、「豊な人生を送る」という目標のために日々読書し、そこから得たことをアウトプットしたものです。
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雁 |
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────────────────────────────── ◆今日読んだ本 ────────────────────────────── 題名:雁 著者:森鴎外 出版:岩波文庫 定価:260円
────────────────────────────── ◆今日の本 購入情報 ────────────────────────────── アマゾン http://amazon.co.jp/o/ASIN/4003100557/oyajimushicom-22/ref=nosim/ 楽天ブックス http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1493330%2f
────────────────────────────── ◆本の目次 ────────────────────────────── ※目次はありません。
────────────────────────────── ▼本の成分解析 ────────────────────────────── 知恵 :■■■■□ 勇気 :□□□□□ 豊かな心:□□□□□ おすすめ:■■■■□
この本は、1936年に出版されています。 著者は、誰もが知っている日本の文豪です。 著者も多数あります。
どのような物語なのでしょうか。
今回はこの本を次のような視点で読んでみました。 ────────────────────────────── ■この本のどこを読むか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。
忙しい方のために、結論を先に紹介します。 ────────────────────────────── ■この本をどう読んだか ────────────────────────────── 1)楽しんで読もう。 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。
────────────────────────────── ★今日から実行すること ────────────────────────────── 【 特にありません 】
────────────────────────────── ●もっと知りたい方のために ────────────────────────────── ●楽しんで読もう。
▽巻末の解説によると、この作品は著者が四十九歳の時書き始められ、 五三歳の時に完成作が発表されています。 著者は文豪ということで知られています。 ウィキペディアを参照してみると、「小説家、評論家、翻訳家、 戯曲家、陸軍軍医、官僚(高等官一等)、陸軍軍医総監(中将相当)・ 正四位・勲二等・功三級・医学博士・文学博士」と、様々な方面で 活躍していたようです。 文豪と言われながらも、本職は陸軍軍医という意識があったよう です。 ▽主人公は、お玉という名の女性。 語り手は「僕」。 「僕」が昔を思い出しながら、三五年前の出来事を語ります。 当時、ある下宿屋に住んでいた「僕」の隣に住んでいたのが岡田 という名の東京大学の学生でした。 「僕」は岡田と親しくなり、いろいろなことを話すようになります。 岡田は容姿端麗、競漕の選手だったので体格もガッチリしています。 ▽岡田は、いつも散歩するコースに、美しい女性が住んでいる家を 発見します。 偶然目があった時から、岡田が散歩する時は必ずといって良いほど 笑顔を見せてくれるようになります。 挨拶するわけでもなく、ただ目を合わせて女性がニッコリする だけです。 家の前を通るとき、必ず美しい女性にニッコリ微笑まれでもした 日には、そりゃ普通の男性は有頂天になっても仕方がありません。 いつの間にか、岡田は帽子を脱いで礼をするようになっていました。 その女性の頬も赤く染まり笑顔になったのです。 女性にこのような態度で接せられると「気に入られている」と 思って当たり前です。 ▽岡田が帽子をとって挨拶するようになった女性が主人公のお玉 でした。 お玉はその家に女中と二人で住んでいました。 明治一三年当時、女性が一人で生計を立てるのは難しいことでした。 実はお玉はある高利貸しの囲い者(妾)だったのです。 物語の三分の二は、お玉とその父親、高利貸しの末造、その妻お常、 の話が書かれています。 ▽お玉は、幼い頃に母親が生まれると同時に亡くなってしまい、 その後は父親と二人でずっと暮らしていました。 ある時、田舎に妻子のある警察官に騙され、お玉は結婚してしまい ます。 騙されたことが分かってからは世間体もあって、もともと住んで いた場所も引き払い、お玉は結婚せずに父親と二人で暮らして いました。 ▽お玉が美しく成長した頃、小間使いから身を起こし高利貸しに なった末造は、生活にやつれた妻には黙って妾を囲うことを思い つきます。 末造はこれまで、特に道楽をすることもなく高利貸しを営んでい ました。 そのケチぶりは板に付いていて、妻子にすらみずぼらしい身振り をさせていたほど。 高利貸しも起動に乗り始め、口やかましい妻に嫌気がさし、妾を 持つことを考えます。 男は、仕事も生活も同じで、余裕ができるとロクなことを考えま せん。 庄造が思いついたのは、まだ一六、七の頃に見たお玉でした。 引っ越してひっそり暮らしていた親子を見つけ出し、人を通じて お玉親子に「妾(囲い者)」になることを説得します。 お玉は、自分が一度は騙されて所帯を持ったこともあって、普通の 結婚はできないと思っていて、でも次第に年老いてゆく父親の今後 を心配し、末造の妾になることを決意します。 父親を近くに住まわせることを条件にお玉は末造の妾になります。 ▽末造の妾になってみると、いろいろと知らなかったことが判明 します。 末造には妻子がいること、高利貸しであること、自分は、近所では 「高利貸しの妾」として蔑まれていること等々。 自由がありそうで自由のない囲われているだけの存在のお玉は 次第に末造から心が離れてしまいます。 ▽そこへ、毎日のように顔を合わせるようになった容姿端麗な岡田。 顔を合わせるだけの存在は、やがて挨拶する間柄に変わります。 お玉の心は岡田に傾き始め、毎日挨拶するのが楽しみになって 来るほどでした。 ▽ある日、カゴの中の小鳥が蛇に食べられそうになっていた時、 岡田が蛇を退治します。 すっかり心を奪われたお玉。 岡田もお玉の様子から、自分に好意を持っていることを感じ、 彼もお玉に好意を持っていました。 ▽ある日の朝、末造がお玉の所へやってきて、今日は遠出するので 今夜は寄らないことを伝えます。 それを聞いたお玉は、女中に翌日まで暇をやり、家の中で一人に なります。 お玉は、毎日挨拶する岡田に声を掛けようと考えていました。 ▽その日、「僕」は岡田を散歩に誘い出してしまいます。 二人でお玉の家の前を通ってしまったため、お玉は岡田に挨拶 するだけで声を掛けることがきません。 散歩がてら、岡田は近々ドイツに留学することになったことを 話します。 二人はその先で、共通の知人である石原と出会います。 石原は池で泳いでいる雁(がん)を何とかして捕まえようとして いました。 投げた石がたまたま雁に当たり、日が暮れたら池に入って雁を 拾う事に決めます。 この時代、どうやら雁を捕る事は何らかの罪になったみたいです。 日が暮れてから三人は岡田の外套の下に雁を隠し、その周りを 二人が囲んで石原の自宅まで雁を運ぶことになりました。 雁を運ぶ途中、お玉の家の前を通る時も、三人が連れ立っていた ため、お玉は岡田に声を掛けることができません。 そのまま岡田はドイツに留学することになり、お玉と岡田は二度と 顔を合わせることはがありませんでした。 二人が出会う最後のチャンスは、「僕」と「雁」によってつぶ されてしまうことになったのです。
この物語は、現在の恋愛小説等と比較すると、何とも歯がゆい 展開で、特に波乱が起きることもなく終わってしまいます。 ところが、この時代の男女関係を描いた作品に慣れてくると、 これがなかなか面白いのです。 そして、著者の流れるような文章にグイグイと引き込まれてしまい ます。 短い作品ですので、ぜひ一度読んでみてください。
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人生を成功に導く読書術! ?おやじむしの3分書評? より抜粋
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
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