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私「おやじむし」の人生のメインテーマである「何をするためにこの世に生まれてきたのか」を知ること、そして、「豊な人生を送る」という目標のために日々読書し、そこから得たことをアウトプットしたものです。

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脂肪の塊・テリエ館
脂肪の塊・テリエ館 (新潮文庫)脂肪の塊・テリエ館 (新潮文庫)
(1951/04)
ギ・ド・モーパッサン青柳 瑞穂

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:脂肪の塊・テリエ館
 著者:モーパッサン
 出版:新潮文庫
 定価:340円



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4102014020/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1762392%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 脂肪の塊
 テリエ館



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■□□



 この本は、昭和26年(1951年)4月に出版されています。
 
 著者は、フランスの詩人、小説家、劇作家です。
 
 著書も多数あります。
 
 
 どのような物語なのでしょうか。
 
 
 
 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽著者の作品は今回初めて読みます。

 本屋さんでよく見かけるのは「女の一生」という作品で、買おう
 かと思いつつも、かなり厚い本なので、その隣に並んでいた薄い
 本に手が伸びました。
 
 「脂肪の塊」とは、すごい題名の作品です。
 
▽著者(1850年8月5日?1893年7月6日)は、フランスで活躍した
 詩人・小説家・劇作家で、代表作は今回紹介する「脂肪の塊」と
 「女の一生」です。
 
 「脂肪の塊」が出世作となっています。
 
 最終的には精神を病んでしまい、自殺未遂の末、精神病院で亡く
 なっています。
 
▽物語の舞台は、普仏戦争(1870年7月19日?1871年5月10日)時の
 フランス。
 
 フランスはプロセイン王国(後のドイツ帝国)に敗れ、ルーアン
 という町もプロシア軍に占領されてしまいます。
 
 当時のヨーロッパの戦争は、負けた方の国の民衆はかなりの犠牲を
 強いられます。
 
 敗残兵に食べ物を荒らされたり、戦勝国の軍隊に財産を没収され
 たり、というのが当たり前のように行われていました。
 
 それが戦勝国の軍隊の役得だったみたいです。
 
 そのような戦勝国の傍若無人ぶりが嫌になって、ルーアンから
 フランス軍がいる、ル・アーブルという所へ逃れようとする人たち
 がいました。
 
 土地の商人が知り合いのドイツ将校を動かして、通行許可証を
 手に入れ、乗り合い馬車を出発させることになりました。
 
 朝の4時半頃、まだ暗い中に10名の乗客が集まり馬車に乗り
 込みます。
 
 馬車に乗り込んだのは、ブルジョア商人、県会議員、貴族、革命家、
 娼婦、修道女でした。
 
 一行は、朝早く急な出発だったため、食事の用意はしていません。
 
 予定通りににいけば、昼食時には途中の町へ到着するはずでした。
 
 ところが、馬車はいっこうに進まず、馬車に乗り合わせた人たちは
 次第に空腹でイラだってきました。
 
 午後の二時頃になっても、全く食料にありつける気配はなく、
 付近の民家でも、軍隊に食料を奪われるのを怖れて、食料は
 隠されてしまい、何も手に入らない状況でした。
 
▽その時、ためらいがちに食事を始めたのが、ルーアンで娼婦を
 しているエリザベット・ルーセという名の女性でした。
 
 彼女の小柄な体は脂肥りで、どこもかしこも真ん丸だったので、
 「ブール・ド・スイフ(脂肪の塊)」というあだ名が付いていた
 ほどです。
 
 馬車に乗り合わせた身分が高い人たち、特に夫人達は、娼婦と
 同じ場所にいることすら嫌がっています。
 
 その馬車の中で一人ためらいがちに食事を始めた彼女は、皆に
 食事を分けてあげます。
 
 最初は戸惑っていた身分高い人たちも、空腹には絶えられずに
 勧められるままに、彼女が持ってきた大量の食料を平らげてしまい
 ます。
 
 食事を分けてもらった夫人達は、娼婦という身分を度外視して
 和気藹々に話をするようになります。
 
▽馬車はいっこうに進まず、しかも途中のトートという町で、進駐
 していたドイツの軍隊に止められて、そこから動けなくなって
 しまったのです。
 
 通行許可証を見せてもドイツ士官がクビを縦に振りません。
 
 一行はトートの町の宿に宿泊することになりました。
 
 しかし、何日経っても出発の許可が出ません。
 
 その理由は最初は判りませんでした。
 
 情報を集めた結果、どうやら「ブール・ド・スイフ」がドイツ
 士官の誘いを断っているためだということ判明したのです。
 
 ドイツ士官は彼女を狙っていて、その目的が達せられるまでは
 一行を足止めしておく積もり、ということが一行に判ってしまい
 ます。
 
▽ここからが人間のうす汚い部分、身分の違いを見せつける貴族や
 金持ちのねじ曲がった性根が出てきます。
 
 食事を分けてもらい、娼婦でも和やかに話をしていた、仲間だった
 はずの一行は、手のひらを返して「ブール・ド・スイフ」にやん
 わりと詰め寄ります。
 
 「ドイツ士官の誘いを断るな。お前は誰とでも寝るような、そう
 いう女なんだから誘いに乗れ。お前が誘いに乗らないから私達が
 迷惑している」
 
 という意味のことを、あからさまには言わずに回りくどく、やん
 わりと「ブール・ド・スイフ」に説くのです。
 
 乗り合わせていた修道女をも利用し、貴族階級で磨いた言葉で
 彼女を説得します。
 
▽「ブール・ド・スイフ」は、自分が犠牲になることで、一行が
 助かるならと、とうとうドイツ士官の所へ行ってしまいます。
 
 翌日、皆の予想通り馬車の用意が整い、一行は馬車に乗り込み
 ました。
 
 ところが今度は「ブール・ド・スイフ」が食事の用意を何もして
 いません。
 
 昨夜は遅かったため、出発ギリギリまで寝ていたのです。
 
 ところが、馬車に乗り合わせた、初日に彼女から食事を分けて
 もらった人たちの態度は一変し...





 この物語は、人間のいやらしさが存分に発揮されている物語です。
 
 馬車に乗り合わせた人たちは、当時の社会の縮図です。
 
 身分が高いとかお金持ちというステータスは、人間性とか人格とは
 何の関係も無いことが分かります。
 
 短い物語ですが、納得いかない気分になれます。



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晩年(2回目)
晩年 (新潮文庫)晩年 (新潮文庫)
(1947/12)
太宰 治

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:晩年
 著者:太宰治
 出版:新潮文庫
 定価:476円



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4101006016/oyajimushicom-22/ref=nosim/
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──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 葉
 思い出
 魚服記
 列車
 地球図
 猿ヶ島
 雀こ
 道化の華
 猿面冠者
 逆行
 彼は昔の彼ならず
 ロマネスク
 玩具
 陰火
 めくら草紙



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、昭和22年12月に出版されています。
 
 作品自体は、1936年(昭和11年)に出版されています。
 
 著者は、昭和を代表する日本の小説家です。
 
 著書も多数あります。



 どのような話なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽著者の作品には短編が多く、決まった型というのがありません。
 
 これまで読んだ中では、どちらかというと自分のことを語った
 作品が多く、回想記だったり、著者の人生を小説の主人公にして
 自分を語る作品が多いような気がします。
 
 もちろん、自分を語るのではなく、一般に小説と呼ばれる作品も
 あって、「魚服記」はそのような作品の一つです。
 
 本州北端の山脈(ぼんじゅ山脈)の麓(ふもと)にある寒村の、
 はずれにある滝の近くで、夏から秋にかけて滝や紅葉を見にくる
 観光客相手に茶店を出している親子がありました。
 
 店番は13歳になるスワという名の娘が担当し、父親は炭小屋で
 炭を焼いて生計をたてていました。
 
 茶店は特に繁盛するわけでもなく、全く売れない日もあります。
 
▽スワが思春期になると、いろいろなことを考え始めます。
 
 「お父」
 
 「おめえ、なにしに生きでるば」
 
 スワは毎日、毎年同じ生き方をする父親に向かって問います。
 
 人間は何のために生きているのか?
 
 この解答は、私たち凡人には死んでみないと分かりません。
 
 著者も同じ問いをずっと考え続けていたのではないでしょうか。
 
 「判らねじゃ」
 
 という父親に向かって、スワは
 
 「くたばった方あ、いいんだに」
 
 と投げかけます。
 
 常に何のために生きているのかを問いかけていた著者は、その
 答えが判らない自分に対し「くたばった方あ、いいんだに」と
 言い続けてきたのではないかと思われます。
 
 初雪が降った日、スワは滝へ飛び込み、気が付いた時には小さな
 鮒になっていました。
 
 鮒になったスワは、滝壺へ向かって泳ぎ、木の葉のように吸い
 込まれてしまいます。
 
 この作品を、著者以外の人が書くと何の事やら判りませんが、
 著者が書くことによって、何を伝えたいのかが判ります。
 
▽「列車」という作品は、著者の回想記です。

 著者と高校の寮で同室だった汐田という友人と、汐田の恋人だった
 テツという女性のことに関する話です。
 
 当時汐田は、二人の仲に反対する父親と激しく争っていました。
 
 高校を卒業し、故郷を離れ東京の大学に進学した著者と汐田の
 二人は次第に疎遠になっていました。
 
 大学時代は、著者自身が大変な時期でったので、入学当初は
 付き合いがあったけれど、思想や生活環境の違いによって次第に
 付き合いがなくなっていました。
 
 そんな友人が、二人が疎遠になって3年目の冬に、突然著者の
 家を訪ね相談を持ちかけます。
 
 汐田の話によると、テツさんが汐田の卒業を待ちかねて、一人で
 田舎から東京へ逃げてきたとのこと。
 
 しかし、汐田も著者も3年も経つと考え方も生活も交友関係も
 変わります。
 
 テツさんの上京は、現在の汐田にとっては迷惑な話でした。
 
 著者は、そのことをずばり指摘し、友人に忠告します。
 
 その数日後、汐田から手紙が届きます。
 
 その手紙には、テツさんに言い含めて田舎へ返すことにした旨が
 書かれていました。
 
 そこで著者がテツさんを見送ってやろうと「軽はずみな」行動を
 とります。
 
 田舎で数回しか会ったことのないテツさんを、当時結婚していた
 妻をつれて、汽車の中を探しまわります。
 
 やっとテツさんを発見し、別れの挨拶を交わすまでは良かった
 けれど、その後が続かずに気まずい雰囲気が漂います。
 
 著者は、テツさんと同じように貧しい田舎出身の妻が話を合わせて
 くれるだろうと簡単に考えていたのでした。
 
 気まずい雰囲気を残したまま、作品は終わります。
 
▽次の作品「地球図」は、1700年頃に日本にやってきた切支丹
 の伝道師シロオテの話です。
 
 シロオテはやがて切支丹屋敷で獄死してしまいます。
 
 真実の話なのか、創作なのかは判りません。
 
▽「猿ヶ島」は、大勢の猿を見て会話をしている二匹の猿の話です。

 二匹は、その他大勢の猿と、自分たち二匹は「違う猿」だと思って
 いましたが、人間の観光客からは「いつ来てみても変わらない」と
 言われてしまいます。
 
 やがて二匹はここ(動物園)を脱走します。
 
▽その他、まだ全て読んでいませんが、短編が何作品が続きます。

 中でも「道化の華」は、著者が最初の自殺未遂事件を起こした前後の
 ことを、小説に見立てて書かれていて、その心情が痛いほど文面に
 現れています。





 この本の題名の「晩年」は、処女作品集にもかかわらず、おそらく、
 著者が自らの人生の晩年を感じて命名したのではないかと思われ
 ます。
 
 「生きなくては。でも何のために生きているのか判らない」
 といったような著者の苦しみがにじみ出ている作品もいくつか
 あります。
 
 一度読んでみることをおすすめします。



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晩年
晩年 (新潮文庫)晩年 (新潮文庫)
(1947/12)
太宰 治

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:晩年
 著者:太宰治
 出版:新潮文庫
 定価:476円



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 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
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──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 葉
 思い出
 魚服記
 列車
 地球図
 猿ヶ島
 雀こ
 道化の華
 猿面冠者
 逆行
 彼は昔の彼ならず
 ロマネスク
 玩具
 陰火
 めくら草紙



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、昭和22年12月に出版されています。
 
 作品自体は、1936年(昭和11年)に出版されています。
 
 著者は、昭和を代表する日本の小説家です。
 
 著書も多数あります。



 どのような話なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽著者の作品はこれまでに、「人間失格」「走れメロス」「きりぎりす」
 「斜陽」を読んだことがあります。
 
 いずれも新潮文庫版で、今回紹介する「晩年」も新潮文庫版です。
 
 作品の題名は「晩年」ですが、著者の処女作です。
 
▽この作品集が出版された頃、著者の人生は大変なことになってい
 ました。
 
 ウィキペディアから、その頃のことを抜粋します。
 
 1930年(昭和5年)フランス語が全く出来ないにもかかわらず、
 フランス文学に憧れ、東京帝国大学文学部仏文学科に進学します。
 
 しかし、全く授業に付いて行くことができず、非合法の左翼運動に
 のめり込み、大学の授業には全く出席しなかったようです。
 
 この頃に知り合った、カフェの女給で人妻だった田部シメ子と
 出会い、鎌倉の海に投身自殺を計ります。
 
 この時は、シメ子だけ死亡し、著者は生き残ります。
 
 1935年(昭和10年)「逆行」という作品を、初めて同人誌
 以外で発表し、この作品が第1回芥川賞の候補となりますが、
 おしくも落選してしまいます。
 
 その後、新聞社に入社したかったようですが、就職できずに2回目の
 自殺未遂を起こします。
 
 1936年(昭和11年)に麻薬鎮痛剤のパビナール中毒が進行し
 薬物中毒を治療しながらも、今回紹介する処女短編集の「晩年」を
 刊行します。
 
 自殺未遂と薬物中毒の中で書かれた作品集が「晩年」に収録されて
 います。
 
 本の裏にある作品の紹介文には、「自殺を前提に遺書の積もりで
 書き綴った処女作品集」と書かれています。
 
▽この部分を書いている時点で、まだ3分の1ほどしか読んでい
 ないので、全体像が掴めていません。
 
 でも、一番最初に掲載されている「葉」という作品を読むと、
 出だしが「死のうと思っていた」で始まるように、迷走しています。
 
 「葉」は一つの作品、というわけではありません。
 
 何だか、詩のような日記のような、何を言いたいのか分からない
 内容の違ういくつかの文章で構成されています。
 
 作品というよりも、酒か薬で酩酊状態にある著者が頭に何かが
 浮かぶままに書き殴った文章のように思えます。
 
 ただ、一貫して言えるのは「死の臭い」がぷんぷんしていること。
 
▽著者は、現在でいうところの「アダルトチルドレン」だったのでは
 ないかと思われます。
 
 次の作品「思い出」には、著者の幼少の頃から思春期までのことが
 自伝的に書かれています。
 
 著者の作品にはこのようなスタイルが多いような気がします。
 
 著者の場合、作品の中に一貫した「スタイル」というものがなくて、
 子供の頃の思い出話だったり、旅行記だったり、小説だったり、
 随想だったり、様々な作品を書いています。
 
 一貫したスタイルはなくても、作品から漂う「一貫した雰囲気」
 というのがあって、「死」とか「悲」と言った言葉が似合います。
 
 たまに「走れメロス」のような作品を書いてはいますが、こう
 いった作品も著者の人生と作品全体を通して見ると、何かの裏返し
 のような気がしてなりません。
 
▽「思い出」には、著者が子供の頃、家族の誰からも愛されていな
 かったことが語られています。
 
 叔母の思い出はたくさんあるのに、父母と家族の思い出を持って
 いないのです。
 
 曾祖母、祖母、父、母、兄三人、姉四人、弟一人、叔母と叔母の
 娘四人の大家族でしたが、物心ついたときには、叔母と一緒に
 寝ていたそうです。
 
 小学生になると、著者は文の才能を発揮し始めます。
 
 作文を書くと傑作と言われ、先生に誉められていました。
 
 しかし、誉められる文章は全て嘘の文章で、誰かの作品をアレンジ
 したり、ありもしないことを書いたものが傑作と評価されていま
 した。
 
 そして、真実を書くと必ずよくない結果が起きます。
 
 「父母が私を愛してくれない」と書いた時は、教員室へ呼ばれて
 叱られ、「もし戦争が起こったなら」という題で本心を書いた時は、
 校長と次席訓導(生活指導?)の二人に調べられます。
 
▽小学校2、3年の時まで、著者は母という存在を知りませんでした。
 
 その母親には叱られた記憶しか残っていないようです。
 
 このような幼少期の体験が積み重なって、著者が歳を重ねるに
 従い、心のどこかに必ず「不安」が居座るようになります。
 
 成人すると、現実逃避するように酒に溺れ、薬物に溺れ、人の愛に
 溺れます。
 
 普通の人なら、どうしようもない人間として扱われ、いつしか
 消えていたのでしょう。
 
 著者には文才があったため、その苦しい人生を文章にすることが
 できたのです。





 続きは次回。



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わたしが・棄てた・女(2回目)
わたしが・棄てた・女 (講談社文庫 え 1-4)わたしが・棄てた・女 (講談社文庫 え 1-4)
(1972/12)
遠藤 周作

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 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:わたしが・棄てた・女
 著者:遠藤周作
 出版:講談社文庫
 定価:495円+税



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──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:■■■■□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、1972年12月に出版されています。
 
 1963年に初版が出版されています。
 
 著者は、日本の小説家で、多数の賞を受賞しています。
 
 著書も多数あります。



 どのような物語なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽吉岡は、就職した会社の慰安旅行に行った帰り、男達何人かで
 行った新宿の風俗店でお店の女の子と話をしている時に、森田ミツ
 の消息を耳にします。
 
 ミツは半年くらい一緒に働いて店を辞め、現在は川崎のどこかに
 住んでいるらしいという話を聞きます。
 
 そして、今でもミツは吉岡のことが好きだという話も聞きました。
 
 でも、吉岡の心に中にミツは既に存在していませんでした。
 
▽吉岡は、社長の姪の三浦マリ子と親密になり始めていましたが、
 マリ子には一切手を出していません
 
 社内でも、秘密のはずの二人の関係は次第に噂されるようになって
 いました。
 
 吉岡は、マリ子に手は出さなかたけど、そのはけ口を性風俗店に
 求めていました。
 
 朝、その店を出たところで会社の同僚に見られ、その同僚から
 金を貸してくれと強迫されてしまいます。
 
 給料日前で金が無かった吉岡は、学生時代にバイトを斡旋して
 もらった金さんという男性の所へ行って、何か仕事がないか聞いて
 みます。
 
 その金さんから森田ミツの消息を聞きます。
 
 金さんが言うには、ミツは川崎のパチンコ店で働いていたけど、
 店の金をチョロまかしてクビになったとのこと。
 
▽吉岡は、ミツが働いていたという川崎のパチンコ店に行って、店の
 女の子にミツのことを聞いてみます。
 
 ミツが店のお金に手を付けたのではなく、同じ店で働いていた
 男性店員が、病気の兄の薬代欲しさに店のお金に手を付けたことを
 知り、その店員の身代わりになったとのこと。
 
 パチンコ店のマスターも、裏でいろいろとあくどいことをして
 いたので警察沙汰にしたくないからと、ミツはマスターの言い
 なりになって、いかがわしい酒場で働かされていました。
 
 その店に行って、店の前にいた女の子に話を聞いてみると、ミツは
 「おでき」ができて病院に行ったとのこと。
 
 吉岡は、店の女の子に「吉岡が来たって伝えておいてくれ」と
 頼みます。
 
 それも、下心があってのことでした。
 
▽数日後、ミツからハガキが来ました。

 吉岡は川崎の駅前から電話をかけ、ミツを呼び出します。
 
 久しぶりに会ったミツと話をしてみると、ミツは病気で御殿場に
 行って精密検査をする予定とのこと。
 
 御殿場にある病院とは、ハンセン病(癩病)専門の療養所でした。
 
 下心があって川崎までやってきた吉岡でしたが、ハンセン病と
 聞いてとっとと帰ってしまいます。
 
▽当時、ハンセン病は不治の病で、一度罹ると治らず、しかも伝染
 すると言われていました。
 
 ミツは、大学病院でハンセン病と診断され、御殿場の療養所へ
 行くように言われます。
 
 彼女は、他人の不幸が見てられなくて、その不幸を助けるために
 転落の人生を歩んでいました。
 
 そして、最終的に不治の病と診断され、入るとおそらく出られ
 ない療養所へ行くことになってしまったのです。
 
 彼女は、自分の人生を恨みます。
 
 自殺も考えますが、死ぬことはできません。
 
 ミツは、不幸な人を放っておけない女性でしたが、それ以外は
 ごく普通の人間でした。
 
▽御殿場の療養所へ入所したミツは、自分と同じ病気の患者達を
 見てショックを受けます。
 
 ハンセン病は、手が曲がったり、顔が引きつってしまったり、
 体の形が変わってしまい、最終的に死に至る病気です。
 
 ミツは、まだ手首に10円大のアザがあるだけでしたが、皆の
 姿を見て食事もできなくなってしまいます。
 
 ミツと同室の女性は元ピアニストで、コンサートを開く直前に
 ハンセン病だと診断され、この療養所へ連れてこられていました。
 
 当時は伝染病だと考えられていたので、愛する全てのものから
 引きはがされ、ここへ連れてこられ一生を過ごすことになったの
 です。
 
 この療養所にいる人たちは皆同じ境遇にいました。
 
 そのような状況にあっても、患者達は明るさを失っていません。
 
 それは、みずからの不幸や悲しみを分かち合う人たちがいるから。
 
 人間が不幸だと感じるのは、どのような状況にあっても「孤独」
 であることなのです。
 
 例え、不治の病に冒されていても、同じ苦しみを分かち合える
 仲間がいれば、生きていけるのです。
 
▽ミツは入所して三日目に、やっと食事が喉を通り、皆の前に姿を
 現すことができました。
 
 ここの病院の職員は、医師以外は修道女です。
 
 ミツの世話をしてくれたのは「スール・山形」という修道女でした。
 
 彼女にいろいろと話を聞いてみると、彼女も患者のことを毎日
 考えていました。
 
 彼等は何も悪いことはしていないのに不治の病を患い、愛する者
 から隔離され、棄てられ、ここへやってきました。
 
 なぜ、その不幸を背負わなければならないのか?
 
 神はなぜそのような重荷を彼等に背負わせるのか?
 
 修道女ですら悩まざるを得ない場所です。
 
▽精密検査から数日後、ミツは医師の元に呼ばれ診断結果を聞き
 ました。
 
 その結果、ミツはハンセン病ではないことが判明します。
 
 ミツは早速荷物をまとめ、療養所を出ます。
 
 せっかく友だちになれた患者達でしたが、ミツはここにはいたく
 なかったのです。
 
 御殿場駅までのバスに乗って、東京行きの電車を待っている間に
 ミツはいろいろと考えます。
 
 東京に戻ったとしても、帰る場所があるわけではありません。
 
 ミツの実家には継母がいて、そこに居づらくて東京へ就職しに
 出てきたミツでした。
 
 また、出てくる直前まで住んでいた川崎に戻ったとしても、また
 同じ生活には戻りたくありません。
 
 いろいろと考えた末、ミツは療養所へ戻り、スール・山形にここで
 働かせてもらえないかと話をします。
 
▽一方、マリ子とめでたく結婚した吉岡は、余ったついでに御殿場の
 ミツに年賀状を書きました。
 
 しかし、ミツからは返事はなく、1月の終わり頃になって、スール・
 山形から手紙が届きました。
 
 手紙には、ミツの消息が書かれていて...





 この物語は、現在でも形を変えてどこにでもありそうな、お人好し
 で不幸な女性を題材にした話です。
 
 ただ、森田ミツが普通の人と違っていたのは、不幸な人を黙って
 放っておけないということだけでした。
 
 その不幸を肩代わりするわけではありません。
 
 肩代わりするほどの財力も能力も持っていません。
 
 ただ、その人の不幸を一緒に感じることができる女性でした。
 
 著者がこの女性を通して何を伝えたかったのか?
 
 その姿を、イエスにダブらせていたのだと思います。
 
 先日読んだ著者の「イエスの生涯」にも書かれていましたが、
 何もできず無力な男イエスができることは、苦しみを分かち合う
 こと。
 
 人生に同伴者は必ずいるということを、ミツを通して伝えたかった
 のではないかと思われます。
 
 3分2は普通の小説、後半の3分の1を読むと著者の意図が理解
 できます。



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 人生を成功に導く読書術! ?おやじむしの3分書評? より抜粋

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わたしが・棄てた・女
わたしが・棄てた・女 (講談社文庫 え 1-4)わたしが・棄てた・女 (講談社文庫 え 1-4)
(1972/12)
遠藤 周作

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:わたしが・棄てた・女
 著者:遠藤周作
 出版:講談社文庫
 定価:495円+税



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
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 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4061311417/oyajimushicom-22/ref=nosim/
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──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:■■■■□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、1972年12月に出版されています。
 
 1963年に初版が出版されています。
 
 著者は、日本の小説家で、多数の賞を受賞しています。
 
 著書も多数あります。



 どのような物語なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽著者の作品は、これまでも何冊か読んでいます。

 「生き上手死に上手」Vol.230,2006/12/22配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20061222060000000.html
 「沈黙(1回目)」Vol.774,2008/10/10配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20081010060000000.html
 「沈黙(2回目)」Vol.775,2008/10/14配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20081014060000000.html
 「海と毒薬」Vol.795,2008/11/12配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20081112060000000.html
 「イエスの生涯(1回目)」Vol.853,2009/02/13配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20090213060000000.html
 「イエスの生涯(2回目)」Vol.854,2009/02/16配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20090216060000000.html
 
 この他にも、メルマガを始める前に読んだ本が何冊かあります。
 
 特に、キリスト教をテーマにした作品は、著者のキリスト教に
 関する考え方が分かる作品となっています。
 
▽今回紹介する本は小説です。

 この作品をテーマにして何度か映画化もされています。
 
 なぜ、この本を読むことになったかと言うと、「一個人」という
 雑誌の2009年3月号に「泣ける恋愛小説ベスト10」という
 特集で第1位に挙げられていたためです。
 
 「恋愛小説」と名の付く本は、あまり手に取ったことはないように
 思ってました。
 
 しかし、夏目漱石も、三島由紀夫も、トルストイも、チェーホフ
 等々、最近読んでいる文豪の作品は、ほとんどが男女関係のことを
 書いています。
 
 恋愛小説として見れば見れないこともないです。
 
 今回読んだ本も、恋愛小説と呼ばれる種類なのかは分かりません。
 
 「泣ける恋愛小説ベスト10」の第1位なので期待できそうです。
 
▽時代背景は、太平洋戦争が終わって3年後。

 主人公は、森田ミツという名の女性。

 ミツは田舎者丸出しで、小太りで団子鼻の当時何処にでもいる
 女性です。
 
 物語は、森田ミツの視点で語る文と、吉岡努の視点で語る文の
 二つで構成されています。
 
 その吉岡努は、何処にでもいそうなぐうたら学生で、お金と女の子
 に縁のない貧乏でした。
 
 吉岡は、子供の頃に患った小児麻痺で、少しだけ足に障害が残って
 います。
 
▽ある日、吉岡は部屋にあった雑誌の読者投稿欄を見て、あることを
 思いつきました。
 
 そこには、ある映画女優が好きな女性が、ファンの人と文通を
 したい目的で、住所と名前が書かれていました。
 
 それを見た吉岡は、この子を「ものにしてやろう」と考えます。
 
 バイトしてお金を作り、雑誌に書かれていた「森田ミツ」という
 名の女性に手紙を送って、待ち合わせ場所を決めます。
 
▽約束通り、待ち合わせて場所に行って会ってみると、ミツは当時
 東京の場末のどこにでも見かけられるような普通の女の子でした。
 
 背が低く小太りで団子鼻、物がない時代とはいえ服のセンスも悪く
 着こなしもなっていません。
 
 吉岡はミツを見てがっかりしますが、目的は「ものにすること」
 なので、学生が集まるバーへ連れて行き、予定通りミツを酔わせ
 て、渋谷の道玄坂にある旅館へ連れ込もうとします。
 
 しかし、予定通りには行かず、吉岡はミツに拒否されて、それに
 怒った吉岡はそのまま帰ろうとします。
 
 その時、吉岡に小児麻痺に後遺症で、右の肩から背中にかけて
 激痛が走ります。
 
 それを見たミツは吉岡に理由を尋ねると、吉岡は小児麻痺の後遺症で
 右肩はゆるんでいるし足も少し悪い、だから今まで女の子に好か
 れたことはない、と愚痴ります。
 
 それを聞いたミツは「可哀そうだねえ」と吉岡に同情します。
 
 ミツは不幸な人を見ると、いてもたってもいられず、その人の
 不幸を分かろうとする女性でした。
 
 2度目に会った時、ミツは吉岡に抱かれ、そのままその帰りに
 棄てられてしまいます。
 
▽ミツは棄てられたことにも気が付かず、自分用のカーディガンと、
 吉岡の為に靴下を買おうと、残業してお金を稼いでいました。
 
 給料日に、同じ会社の男性社員が、前借りをしようとして断られ
 たのを見、さらにその奥さんと子供がお金がなくて途方に暮れて
 いるのを見て、稼いだお金を思わず渡してしまいます。
 
 男性社員は、自分が遊び回っているせいでお金がないのにもかか
 わらず、困っていた奥さんにお金を渡してしまいます。
 
 ミツは、他人の不幸を黙って見ていられない女性でした。
 
▽ミツは吉岡に棄てられていたことも知らず、半月以上経ってから
 吉岡のアパートに行ってみると、既に引っ越した後で、大家に
 聞いても行き先は分かりません。
 
 吉岡は、大学を卒業して社員20名ほどの釘問屋に就職します。
 
 そこで吉岡はミツのことなど忘れ、社長の姪の三浦マリ子と親密に
 なります。
 
 
 続きは次回



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女神
女神 (新潮文庫)女神 (新潮文庫)
(1978/03)
三島 由紀夫

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:女神
 著者:三島由紀夫
 出版:新潮文庫
 定価:440円+税



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4101050252/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f90272%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 女神
 接吻
 伝説
 白鳥
 哲学
 蝶々
 
 他、多数あるので省略します。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■□□



 この本は、昭和53年3月に出版されています。
 
 著者は、日本の昭和時代の文豪で、有名な作品がたくさん残されています。
 
 「ミシマ文学」として全世界で愛読されているそうです。



 どのような物語なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽今回紹介する、新潮文庫版に収録されている作品は、表題作の
 「女神」が中編、残り10作品が短編です。
 
 そのほとんどが昭和20年代に書かれたもので、著者の作品では
 初期から中期の作品となるそうです。
 
▽今回は表題作の「女神」を紹介します。

 主人公は、木宮周伍と一人娘の朝子の親子。
 
 周伍には妙な主義があって、自分の気に入った女性を自分の理想
 どおりに教育するのが当然と考えている男性でした。
 
 もちろん、自分の気に入った女性なら誰でもというわけではなく、
 最初の対象は自分の妻、依子(よりこ)でした。
 
 周伍は美しい依子を大切にし、ある財閥系企業の海外支店長を
 していた頃の長い外国生活の間に、海外の社交界に出ても何ら
 おかしくないくらいの夫婦として過ごしていました。
 
 依子は容姿端麗、体格も優れ「普通の日本の女には着こなせない
 夜会服を、どんなフランス女よりも都雅に着こなした」と表現
 されるほどの女性です。
 
 依子をそのように仕立てたのも周伍の女性美に対する執着から
 でした。
 
 依子が付ける香水や服、TPOに合わせた立ち居振る舞いや会話
 まで、ありとあらゆることがその場その場の雰囲気に合っていて
 しかも、自分の気に入るような女性になるように教育したのです。
 
 衣装に関しても、同性の意見を聞くよりも夫の意見を聞いた方が
 正しい結果となります。
 
 ようするに、周伍は妻の依子を自分を飾る「物」として仕立てて
 いたのでした。
 
▽依子は子供が欲しかったのですが、「体の線が崩れるから」という
 理由で周伍が納得しません。
 
 ところが、周伍が長い年月をかけて作り上げた「女性美」は、
 当然歳を重ねれば失われていくことになります。
 
 子供よりもおそろしい「年齢」という敵が迫ってきていました。
 
 依子は30歳を過ぎてから、毎日断頭台に立つような気分でいま
 した。
 
 それ以上に、失われていく美に恐怖を感じていたのは周伍でした。
 
 今度は、美妖術や体操や肌の良い食事の事などに気を配るように
 なります。
 
▽依子が35歳の時に、二人は日本に帰り、周伍を説き伏せた依子は
 やっと望んでいた子供を授かります。
 
 その一人娘が朝子でした。
 
 しかし、周伍は子供には一切関心を示しません。
 
 関心があるのは自分の妻ではなく、歳と共に衰えていく妻の「女性美」
 だけでした。
 
▽当時日本は戦争中で、木宮家は空襲で消失してしまいます。

 逃げ遅れた依子は、その時着ていた毛皮の外套に炎が燃え
 移ってしまい、その美しい顔の半面に火傷の後が残ってしまった
 のです。
 
 それ以来、終戦を迎えても依子が外にでることはなくなってしまい
 ます。
 
 そして、このようなことになったのも自分の夫のせいだと思い
 始めて、いつしか周伍に復讐してやろうと思うようになります。
 
▽朝子が13歳になった頃、周伍は朝子の中に美しかった時の妻の
 面影を発見します。
 
 そうして、周伍の女性美に対する執着は、朝子を自分の思い通り
 の女性に教育することで再燃し始めます。
 
 以前の自分と同じように、朝子が周伍に教育され始めたのを知った
 依子は、娘に嫉妬し憎しみの炎を燃やしていました。
 
▽周伍と朝子は、週に一度は着飾って食事に出かけます。

 その頃東京はまだ焼け野原で、その風景とはアンバランスな二人
 でした。
 
 ある日、親子が歩いていると、男性が車にはねられるのを目撃して
 しまいます。
 
 とっさに助けに走った朝子は、父親に頼んで、自分たちが乗って
 いた車で男性を病院まで運びます。
 
 この男性は斑鳩一(いかるがはじめ)という名の若手画家で、
 少しは名が知れている人物でした。
 
 朝子は、斑鳩のことを何とも思ってはおらず、たまたま新聞で
 名前を知り、病院へお見舞いに行きます。
 
 朝子はこの画家に気に入られてしまい、実は朝子もこの画家のこと
 が気になり始めていました。
 
▽日本の社交界に出入りしていた周伍と朝子は、そこでアメリカ帰り
 の男性と知り合います。
 
 男性は永橋俊二という名で、眉目秀麗、背は高く、教養もあって、
 話も面白く...と非の打ち所のない人でした。
 
 美しい朝子と並ぶとお似合いの二人でしたが、朝子は何の特徴も
 ない俊二には心を動かされません。
 
 周伍は、朝子が俊二と結婚するなら、自分の「美」意識と合致する
 ので二人の交際には反対しません。
 
▽ところが、朝子と斑鳩、そして俊二の三角関係に依子がからみ、
 事態は思わぬ方向へ向かっていきます。
 
 場所は、夏の軽井沢へ移り、別荘が近い朝子と俊二は一緒に行動
 し、俊二は朝子にプロポーズします。
 
 しかし、そこへ朝子を狙った斑鳩が軽井沢へ現れ、母親の依子を
 自分の恋人として取り込み、裏で色々と画策を始めます。
 
 斑鳩のことが気になっている自分の気持ちに気が付いていない
 朝子は、斑鳩と依子のことは全く知りませんでした。
 
 また、依子も斑鳩を利用して、夫の周伍に復讐しようと画策して
 いたのです。
 
 様々な人間の欲望と憎しみが絡み合い、そして...





 この本には、今回紹介した「女神」の他に、短編が10作品収録
 されています。
 
 まだ、半分くらいしか読んでいません。
 
 「女神」はそこそこ面白い作品でしたが、他の短編に関しては、
 著者の熱意があまり感じられません。
 
 「ちょっと書いてみた」といった感じです。



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リンゴの木
リンゴの木 (角川文庫)リンゴの木 (角川文庫)
(2008/11/22)
ゴールズワージー

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:リンゴの木
 著者:ゴールズワージー
 出版:角川文庫
 定価:400円+税



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
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──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■■
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■■■



 この本は、平成21年11月に出版されています。
 
 昭和31年に出版された「林檎の木」を改題、加筆修正したもの
 となっています。
 
 著者は、イギリスの作家で、1932年にノーベル文学賞を受賞
 しています。
 
 著書も何冊かあります。



 どのような物語なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽著者(1867年?1933年)は、イギリスの裕福な家庭の
 出身で、オックスフォード大学を出て弁護士の資格を取得します。
 
 しかし、法律にはあまり興味がなかったらしく、家業の船舶業を
 手伝いながら世界を旅して回ったとのこと。
 
 その旅の途中で、イギリス文壇に関係のある人物と出会い、小説家
 となります。
 
 著者の紹介文を読むと、羨ましい程の経歴の持ち主だということが
 分かります。
 
▽物語の主人公は、アシャーストという青年です。

 アシャースト夫妻の銀婚式のお祝いの最後を飾ろうと、26年前に
 妻のステラと知り合った場所で一夜を過ごし、近くのある場所へ
 やってきました。
 
 そこは、アシャーストにとっては、淡い青春の思い出が残る場所
 です。
 
▽26年前、アシャーストは大学を卒業し、友人のガートンと二人で
 徒歩の旅をしていました。
 
 その途中、アシャーストが足を痛め、ある田舎で泊めてくれる
 農家を探します。
 
 その時に出会ったのが、ミーガンという女性でした。
 
 ミーガンは年齢はおそらく二十歳前、古ぼけた服を着ていましたが、
 美しい女性でアシャーストは一目で気に入ってしまいます。
 
 二人はミーガンに、家に泊めてくれるように、彼女の伯母さんに
 お願いし、何日か泊めてもらえることになりました。
 
▽友人のガートンは数日滞在してイギリスへ帰り、アシャーストは
 足が良くなるまで滞在することにします。
 
 一目惚れしたアシャーストは、ミーガンと話をするのが楽しくて
 しかたがありません。
 
 ほどなく二人は恋に落ちます。
 
 ほんの数日の出来事でした。
 
▽アシャーストはミーガンと二人きりになりたくて、二人は、夜、
 他の人が寝静まってから落ち合うことを約束します。
 
 若い二人は、ほんの数日の間に激しい恋の嵐に巻き込まれていて
 夜会った時、アシャーストはミーガンと駆け落ちして、ロンドンで
 結婚しようと話を持ち出します。
 
 ミーガンもその気になっていました。
 
 明日、街に行ってお金を都合して、必要な物を買ってくることを
 ミーガンに約束し、その日の夜駆け落ちする約束をしました。
 
▽翌日、アシャーストは海水浴場がある街へ行って、お金を都合
 しようとしていたところ、家族で遊びに来ていた友人と出会います。
 
 その友人には、3人の妹がいて、アシャーストは一番上の妹、
 ステラがなんとなく気になってしまい、友人と妹達に誘われるまま、
 遊びに出かけてしまいます。
 
 ステラの歳はミーガンと同じくらい、ミーガンと駆け落ちする
 ための軍資金とミーガンの服を買いに来たはずが、別の女性目当
 てに、ズルズルと滞在を引き延ばしてしまいます。
 
 当日は、帰れない旨を電報で伝えます。
 
 しかし、翌日は電報すら打たず、何日か友人家族と遊んでいました。
 
 それでも一応、アシャーストは悩みます。
 
 あんなに簡単に結婚の約束をしてしまったけれど本当にそれで
 良かったのか?等、自分の都合のいいように悩んでいました。
 
▽街へ出てきて三日後くらい、友人家族と馬車に乗って遊びに行く
 途中、アシャーストは馬車の中からミーガンの姿を発見します。
 
 ミーガンは道行く人の顔をのぞき込んでいて、明らかに誰かを
 捜していました。
 
 責任を感じたアシャーストは、馬車を飛び降りミーガンの元へ
 近づきます。
 
 しかし、自分の将来のことや、ミーガンの将来のことを考えて、
 顔を会わせず、そのまま滞在先へ帰ってしまいます。
 
 一言何か声を掛けてあげればいいのに、何とも薄情な男です。
 
 結果的に、その後アシャーストとミーガンは出会うことはありま
 せんでした。
 
 旅行に持ってきたリュックはそのまま取りに帰らず、友人の家族と
 共にロンドンへ帰ってしまったのでした。
 
▽その後、アシャーストとステラは結婚し、25年の歳月が過ぎ、
 銀婚式のお祝いということで、二人が出会った場所へ旅行に来たの
 です。
 
 ステラが絵を描いている間、アシャーストは付近をぶらついて
 いました。
 
 そこには、26年前とほとんど変わらない風景が存在していました。
 
 当時の淡い青春の思い出が蘇ります。
 
 アシャーストは十字路にお墓があることに気が付きました。
 
 そこで出会った老人に、そのお墓のことを尋ねてみると、こう
 いった場所にお墓があるのは自殺者の墓だとのこと。
 
 キリスト教は自殺は罪悪とされているので、普通の墓には埋めて
 もらえないのでした。
 
 老人は26年前にあった、ある悲しい出来事を話し始めました。
 
 その話とは...





 この物語に登場する青年アシャーストは、若さに任せた情熱が
 一時の迷いを生み、一途な女性と将来の約束を交わしてしまいます。
 
 しかし、自分の将来や身分の違い等、現実的な利益と、情熱に
 任せた約束を冷静になって天秤にかけた結果、若さから出た言葉
 だとはいえ、将来を約束した女性をあっさりと裏切ってしまいます。
 
 しかし、将来を誓い合った女性の方は、何の迷いもありません
 でした。
 
 そこに悲劇が生まれます。
 
 読み終わった後、心にぽっかり穴が開いたような、何とも悲しい
 気分になります。
 
 一度読んでみることをお勧めします。



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免疫学問答
免疫学問答   心とからだをつなぐ「原因療法」のすすめ (河出文庫)免疫学問答 心とからだをつなぐ「原因療法」のすすめ (河出文庫)
(2006/10/05)
安保 徹/無能 唱元

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:免疫学問答
 副題:心とからだをつなぐ「原因療法」のすすめ
 著者:安保徹、無能唱元
 出版:河出文庫
 定価:480円+税



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4309408176/oyajimushicom-22/ref=nosim/
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──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 1 開口一番、そもそも免疫とは?
 2 今あかされる免疫力の正体
 3 軍の命令・指揮系統
 4 顆粒球タイプとリンパ球タイプについて
 5 白血球は逆に自律神経を支配している

 他、多数あるので省略します。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、2006年10月に出版されています。
 
 2002年12月に出版された単行本の文庫版です。
 
 著者の一人、安保徹さんは大学の教授で、感染医学、免疫学、
 医動物学が専門です。
 
 著書も多数あります。
 
 もう一人、無能唱元さんは禅僧で、「心の僧侶」と呼ばれている
 そうです。
 
 著書も多数あります。



 人間にもともと備わっている免疫機能とは?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)ガンにならないためには?



 自分では、多分ならないと思っていますが...



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)ガンにならないためには?

 「私の考えでは、それはストレス。なかでも心の悩みであると
 思います。心の悩みは交感神経の緊張を呼ぶ。そして交感神経の
 緊張は、その人を『ガンになる体調』にさせるのです。これが
 始まりです。交感神経の緊張が続くと、以下の4つの弊害が生じて
 きます」
 
 「1.顆粒球が増え、活性酸素の大量発生による体組織の破壊が
 起きる。2.血流障害が起きる。3.リンパ球が減少する。
 4.排泄や分泌の能力が低下する」
 
 「以上がガンの発生を促すのです」

 「ここでガンにならないための六カ条をあげてみましょう」

 「1.働き過ぎをやめ、十分な睡眠をとる。2.心の悩みを抱え
 ない。3.朝の働きを高める。4.血行を良くする。5.薬漬けを
 避ける。6.ガン検診は受けない」



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 ストレスを感じない心を創ろう 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●ガンにならないためには?

▽人間の体はとても不思議な構造をしています。
 
 自分の意志とは無関係に風邪をひいたり、内臓が弱くなって病気に
 なったり、体のあちこちが痛くなったり、動かなくなったり、
 自分の体の内部に、結果的に自分自身を抹殺してしまうガンを
 作ったりと、勝手に体が病気になってしまうような感じがします。
 
 なぜ、なりたくないのに勝手に病気になって苦しまなくてはなら
 ないのでしょうか?
 
 実は、不思議だと思うのは、心と身体の関係が分かっていない
 からだと考えられます。
 
 病気というのは、確かに遺伝的な側面もあるらしいですが、ほとん
 どの原因は「心の問題」なのです。
 
 うつ病になったことがある人なら理解できるかもしれません。
 
 心の問題は確実に体に現れます。
 
 普通のサラリーマンでも、大きな仕事や責任のある仕事を任された
 時や、嫌な上司がいる職場に出勤する時等、胃が痛くなったり、
 お腹の調子が悪くなったりした経験がある人も多いと思います。
 
 「心の問題」はいろいろな形で確実に体に現れます。
 
 上記したような体の変調は、「自律神経失調症」の一部です。
 
 自分の意志とは無関係に「自立した」神経が体の調子を変えて
 しまうので「自律神経失調症」と呼ばれています。
 
 しかし、「心の問題」を取り払うと、調子が悪かった体が一瞬に
 して元に戻る体験をした人もあると思います。
 
 ということは、「自分の意志でどうにでもなる」、つまり、
 「心の問題を片付ければ、体の問題も片づく」ということになり
 そうです。
 
 「心の問題」を片付けるのは難しいのですが...

▽医学者でありながら、心と体の関係を「免疫学」という立場から
 解説しているのが、著者の一人安保徹さんです。
 
 現在は、心と身体の関係を解説する本がたくさん出版されています
 が、もともと日本では昔から心と身体の密接な関係のことは知って
 いました。
 
 「病も気から」という言葉は、それを簡単に表した言葉です。
 
 そして、「心と身体」の「心」の部分を専門に研究しているのが
 もう一人の著者の無能唱元さんです。
 
 この本は、安保徹さんと無能唱元さんの対談を本にしたものです。
 
▽紹介したいことが山ほどある本ですが、とても全ては紹介しきれ
 ません。
 
 そこで、現在日本の死因のトップである「ガン」についての話を
 紹介したいと思います。
 
 日本では亡くなる人の3分の1が「ガン」が原因です。
 
 個人的に、死ぬ時(つまり寿命)は「あらかじめ決まっている」
 と考えているので、それまでどのような体の状態で生きるか、
 死ぬときはどうやって死ぬかという問題になります。
 
 可能なら、死ぬ間際まで健康な状態でいて、苦しまずにあっという
 間に死んでしまいたいです。
 
 それが希望ですが、現実的な話として亡くなる人の3分の1は
 「ガン」なので、避けようがないのかもしれません。
 
 安保さんは「ガンになる最大の要因は?」との問いに、次のように
 答えています。
 
 「私の考えでは、それはストレス。なかでも心の悩みであると
 思います。心の悩みは交感神経の緊張を呼ぶ。そして交感神経の
 緊張は、その人を『ガンになる体調』にさせるのです。これが
 始まりです。交感神経の緊張が続くと、以下の4つの弊害が生じて
 きます」
 
 「1.顆粒球が増え、活性酸素の大量発生による体組織の破壊が
 起きる。2.血流障害が起きる。3.リンパ球が減少する。
 4.排泄や分泌の能力が低下する」
 
 「以上がガンの発生を促すのです」
 
 偶発的なものや、遺伝子的な要因も否定はできないけれど、ガンの
 最大の原因は「ストレス」だということです。
 
 ということは、ストレスを感じない現代人はなかなか存在しない
 ので、ガンは避けられない病気なのかもしれません。
 
▽ガンになる原因だけだと不安になるでしょうから、「ガンになら
 ないためには?」ということで、いくつか紹介されています。
 
 「ここでガンにならないための六カ条をあげてみましょう」

 「1.働き過ぎをやめ、十分な睡眠をとる。2.心の悩みを抱え
 ない。3.朝の働きを高める。4.血行を良くする。5.薬漬けを
 避ける。6.ガン検診は受けない」
 
 1?5まではなんとなく理解できますが、6の「ガン検診は受けない」
 というのには納得いかないかもしれません。
 
 免疫学の専門家の立場から見ると、現在のガン検診やガンの治療法
 というのは絶対にやってはならない方法だということです。
 
 ガンの治療は「手術する。抗ガン剤を投与する。放射線を当てる」
 というのが現在の主流です。
 
 どの方法も、人間のからだの免疫機能の働きを全く無視した方法
 なのだそうです。
 
 そして、ガン検診というのも、検査に時間をかければかけるほど
 予想もしないほどの激しいストレスにさらされることになるそう
 です。
 
 もしガンになったらこれまでの生き方を変えた方が良さそうです。





 この本は、お金を掛けずに健康を保つ方法がたくさん書かれてい
 ます。
 
 ただし、読むと現代医療が不安になり、病院に行けなくなって
 しまいます。
 
 それを覚悟して読んでください。



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楢山節考
楢山節考 (新潮文庫)楢山節考 (新潮文庫)
(1964/07)
深沢 七郎

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:楢山節考
 著者:深沢七郎
 出版:新潮文庫
 定価:362円+税



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
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──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 月のアペニン山
 楢山節考
 東京のプリンスたち
 白鳥の死



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:■■■□□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、昭和39年7月に出版されています。
 
 著者は、日本の小説家、ギターリストと紹介されています。
 
 著書も多数あります。



 どのような物語なのでしょうか。



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 親は大切にしよう 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽著者の作品は今回初めて読みます。

 ブックオフでウロウロしていたときにたまたま発見した本です。
 
 題名だけは聞いたことがあったので、手に取ってみました。
 
 聞いたことがあるのは、映画化されたからみたいです。
 
 1956年の第1回中央公論新人賞を受賞した作品です。
 
▽この作品は、「姥捨て山」をテーマにしています。

 「姥捨て山」の伝説は日本全国にあるようです。
 
 貧しい農村では、年をとって役に立たなくなった者を、口減らし
 のために山へ置き去りにする掟があったそうです。
 
 悲しい話ですが、当時は家族が生きていく為に仕方のないこと
 だったのかもしれません

▽簡単にあらすじを紹介します。

 主人公は「おりん」という老婆。
 
 おりんの家は、村のはずれにあって、家の前に大きいケヤキの木の
 切り株があったので、村人はおりんの家のことを「根っこ」と
 呼んでいました。
 
 おりんが嫁に来たのは50年前。
 
 おりんの亭主は20年前に死んでいて、家族は一人息子の辰平と
 4人の孫の計6名です。
 
 辰平の嫁は去年栗拾いに行った時、谷底へ落ちて亡くなっていま
 した。
 
 信州の山々の間にある村では、老人が70歳になると楢山へ棄て
 られる運命にありました。
 
 おりんは69歳で、来年70歳になると「楢山まいり」へ行か
 なくてはなりません。
 
 70歳になった老人は、楢山参りに行くのが村の掟でした。
 
▽おりんの家に「後家が一人出来た」と飛脚が来ました。

 辰平の嫁にと、向こう村のおりんの実家にお願いしていたのです。
 
 その後家は、辰平と同じ45歳で、3日前に亭主の葬式が済んだ
 ばかりでしたが、向こう村から来た飛脚は、嫁に来る日を決めて
 帰って行きました。
 
 今では考えられないことですが、昔はこのようなことが当たり
 前のように行われていたそうです。
 
 現在では「結婚」というと、人生の大きなイベントのようになって
 ますが、当時は結婚というと、嫁が夫の家に移るだけのことだった
 のです。
 
 辰平の後妻は「玉やん」という名でした。
 
▽「楢山まいり」に行くには、自分で振舞酒を用意しなくてはなり
 ません。
 
 山へ行って座る筵(むしろ)も自分で用意します。
 
 振舞酒も筵の用意も済み、辰平の後妻も決まったおりんには、
 あとやることと言えば、楢山まいりに行くことだけでした。
 
▽村では贅沢は許されません。

 白米は重病の時くらいしか食べられません。
 
 三日も寝て白米を食べると、贅沢だと詩に詠まれてしまいます。
 
 老人になっても丈夫な歯が揃っていると、食い意地が張っている
 と、これも詩に詠まれてしまいます。
 
 晩婚を勧める詩が詠まれ、健康で子供をたくさん生む女性は
 「ねずみっ子」と揶揄されてしまいます。
 
 ある日、長男のけさ吉が池の前の松やんという娘を家に連れてきて
 一緒に昼ご飯を食べました。
 
 松やんのお腹は大きくなっていて、おりんは「今年中に生まれる
 かもしれない」と予想します。
 
 お昼を一緒に食べてから、松やんは家へ住み着いてしまいます。
 
 昔は「嫁に行く」というのは、簡単なことだったみたいです。
 
▽村には、様々な掟があります。

 村で他人の家の食料を盗むと「極悪人」と見られます。
 
 最も重い制裁である「楢山さんに謝る」ということをされてしま
 います。
 
 食べ物の恨みは恐ろしいとはいいますが、この村ではそれが徹底
 していました。
 
 家の中を家捜しされ、食べ物は全て没収。
 
 村人に分配されていまいます。
 
 そして、盗人の家の者は密かに根絶やしに、つまり、殺されて
 しまうのです。
 
 その家族は夜逃げしてしまいました。
 
▽楢山まいりをするには、何人か人を集め、必要なことを教えて
 もらわなくてはなりません。
 
 しっかりとした掟があります。
 
 集まった者には酒が振る舞われ、それぞれから、楢山まいりの
 作法が伝えられます。
 
 「お山まいりはつろうござんすがご苦労さんでござんす」
 
 「お山へ行く作法は必ず守ってもらいやしょう。
 一つ、お山へ行ったら物を云わぬこと」

 「お山へ行く作法は必ず守ってもらいやしょう。
 一つ、家を出るときは誰にも見られないように出ること」
 
 「お山へ行く作法は必ず守ってもらいやしょう。
 一つ、山から帰る時は必ずうしろをふりむかぬこと」
 
 4人目は楢山へ行く道順を教える役でした。
 
▽夜中、おりんにせかされた辰平は嫌々ながら作法通りおりんを
 背負い楢山へ向けて出発します。
 
 辰平はおりんに話しかけますが、おりんは作法にのっとって、
 一切口を開こうとしません。
 
 楢山の頂上に着いてみると、そこには白骨や死体がたくさん
 転がっていました。
 
 辰平はおりんにせかされるまま、背中から卸し、涙をぽろぽろ
 流しながら、母親と別れました。
 
 山を下りる途中、雪が降ってきたことに気が付いた辰平は、いても
 たってもいられなくなり、おりんの元へ駈けていって作法を破って
 声を掛けてしまいます。
 
 おりんは作法にしたがって口を開かず、雪だらけになりながら
 手で辰平を追いやります。
 
▽自分を育ててくれた親を、自分で背負って雪の降る山へ棄ててくる
 なんて、掟とはいえ悲しすぎます。
 
 と思ってはみましたが、現代では山へ棄てないまでも、どこかへ
 棄てているのと同じかもしれません。





 この物語は、実際にあった姥捨て伝説を元に、著者が小説にした
 ものです。
 
 貧しいとは言え、元気な親を山へ棄てなくてはならない子供の
 気持ちが伝わってきて、とても切なくなります。
 
 この本には、楢山節考の他に短編が3つ収録されています。
 
 短いので、機会があったら読んでみてください。
 
 親を大切にしたくなります。



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イエスの生涯(2回目)
イエスの生涯 (新潮文庫)イエスの生涯 (新潮文庫)
(1982/05)
遠藤 周作

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:イエスの生涯
 著者:遠藤周作
 出版:新潮文庫
 定価:438円+税



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4101123160/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f1761553%2f



──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■■
 勇気  :■■■□□
 豊かな心:■■■■□
 おすすめ:■■■■■



 この本は、昭和57年5月に出版されています。
 
 昭和48年10月に出版された単行本の文庫版です。
 
 著者は、日本の小説家で、多数の賞を受賞しています。
 
 紹介文によると、一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を
 追求する一方、ユーモア作品、歴史小説も多数ある、とのこと。
 
 著書も多数あります。



 著者が考えるイエス像とは?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)何を説いた人なのか?



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)何を説いた人なのか?

 「愛の神、神の愛?それを語るのはやさしい。しかしそれを現実に
 証することは最も困難なことである。なぜなら『愛』は多くの場合、
 現実には無力だからだ。現実には直接に役にたたぬからだ。現実は
 神の不在か、神の沈黙か、神の怒りを暗示するだけで、そのどこに
 『愛』が隠れているのか、我々を途方に暮れさせるだけだからだ」

 「棄てられた彼らの住む山かげや谷をイエスは歩かれた。彼は
 癩者をもとの体にしてやりたかった。盲人の眼も見えるように
 してやりたかった。びっこも歩かせてやりたかった。子を失った
 母親に、子を戻してやりたかった」
 
 「しかし、それが出来なかった時、彼の目には悲しみの色が浮
 かんだ。彼は癩者や不具者の手を握り、彼らの苦痛やみじめさを
 引き受けたいとひたすら願った。彼らの苦しみを分かち合うこと。
 彼らの連帯者になることはイエスの願いであった。だが癩者も
 不具者もただ治ることだけを望む。治してくれとイエスに訴えて
 くる」

 「永遠に人間の同伴者となるため、愛の神の存在証明をするために
 自分がもっとも惨めな形で死なねばならない」

 「だが我々は知っている。このイエスの何もできないこと、無能力
 であるという点に本当のキリスト教の秘儀が隠されていることを」
 
 「そしてやがて触れねばならぬ『復活』の意味もこの『何もできぬ
 こと』『無力であること』をぬきにしては考えられぬことを。
 そしてキリスト者になるということはこの地上で『無力であること』
 に自分を賭けることから始まるのであるということを」

 「彼らがこの時、一番、怖れたのは十字架での怒りである呪詛
 だった。自分を見棄て、裏切った弟子達にたいして師が神の罰を
 求めることだった」

 「イエスは弟子たちに、怒りの言葉をひとつさえ口に出さなかった。
 彼等の上に神の怒りのおりることを求めもしなかった。罰を求める
 どころか、弟子たちの救いを神に願った」
 
 「そういうことがありえるとは、弟子達は考えられなかった。
 だが考えられぬことをイエスはたしかに言ったのである。十字架上
 での烈しい苦痛と混濁した意識のなかで、なお自分を見棄て裏
 切った者たちを愛そうと必死の努力を続けたイエス。そういう
 イエスを弟子たちは始めて知ったのである」
 
 「こんな人を弟子たちはかつて知らなかった。同時代の預言者は
 多かったが、こんな呟きを残しつつ、息絶えた者はなかった。
 過去の預言者たちにもこれほどの愛とこれほどの神への信頼を
 持った人はなかった」



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●何を説いた人なのか?

▽イエスが人々に説こうとしていた「神の愛、愛の神」は、現実
 世界の貧しさや病に苦しむ者達には、なかなか理解してもらえま
 せん。
 
 「愛の神、神の愛?それを語るのはやさしい。しかしそれを現実に
 証することは最も困難なことである。なぜなら『愛』は多くの場合、
 現実には無力だからだ。現実には直接に役にたたぬからだ。現実は
 神の不在か、神の沈黙か、神の怒りを暗示するだけで、そのどこに
 『愛』が隠れているのか、我々を途方に暮れさせるだけだからだ」
 
 多くの人に「神の愛」を説いても、現世利益を求めるほとんどの
 人には理解してもらえず、イエスの近くにいた多くの弟子達にも
 その真意は伝わりません。
 
 イエスが伝えたかったのは、人生を苦しむ者にも見守ってくれる
 同伴者が必ずいるということ。
 
 不幸な人々の最大の不幸は、彼らを愛する者がいないということ
 でした。
 
 「棄てられた彼らの住む山かげや谷をイエスは歩かれた。彼は
 癩者をもとの体にしてやりたかった。盲人の眼も見えるように
 してやりたかった。びっこも歩かせてやりたかった。子を失った
 母親に、子を戻してやりたかった」
 
 「しかし、それが出来なかった時、彼の目には悲しみの色が浮
 かんだ。彼は癩者や不具者の手を握り、彼らの苦痛やみじめさを
 引き受けたいとひたすら願った。彼らの苦しみを分かち合うこと。
 彼らの連帯者になることはイエスの願いであった。だが癩者も
 不具者もただ治ることだけを望む。治してくれとイエスに訴えて
 くる」
 
 自分が苦しむ者の同伴者となることによって「神の愛」を伝え
 ようとしたイエスですが、ほとんどの者にはその真意は伝わらな
 かったようです。
 
▽自分の周りを取り囲む状況を考え、イエスは自分の死が近づいて
 いることを知ります。
 
 弟子達を伝導の訓練に旅立たせ、自分の死後も「神の愛」を説く
 ために必要な知識を身につけさせようとしていました。
 
 ユダヤ教には年に一度、「過越祭(すぎこしさい)」という巡礼際が
 盛大に行われるそうです。
 
 当時のユダヤ人達は、ローマ帝国によって迫害されていて、民族
 運動の機運が一番高まるのもこの時期でした。
 
 ユダヤ教ではメシア(救世主)は過越祭に出現し、イスラエル
 王国を再建するということになっていました。
 
 その指導者として祭り上げられようとしていたのがイエスでした。
 
 この動きが支配者達の眼に止まらないはずはありません。
 
 イエスに従うおびただしい人々の中には、支配者の監視者も
 混じっていて、イエスがユダヤ教の立法に違反していないか、
 その言動をチェックしていたのです。
 
 そのような状況の中、多くの巡礼者を従えてイエス一行はエル
 サレムの町に入ります。
 
▽現在の3月半ばから4月半ばにあたる月のある日、ダ・ヴィンチ
 の絵で有名な「最後の晩餐」が行われました。
 
 「最後の晩餐」は静かな雰囲気の中で厳かに行われたわけでは
 なく、イエスをメシアとあがめているおびただしい群衆が取り
 囲む家の中で行われたようです。
 
 何かが起きることを期待をする群衆や弟子の期待に反して、何も
 しない「無力な男」「役に立たぬ者」「役に立たぬ人」である
 ことを示し、ただただ「神の愛」を説くイエス。
 
 何も起きないと知った群衆は、その期待が大きかっただけに、
 失望感は彼に対する憎悪に変わります。
 
 そのことを指摘したであろう人が弟子の一人イスカリオテのユダ
 という人で、イエスはユダに向かって「行くがいい。そしてお前の
 したいことをするがいい」と言います。
 
 ユダはイエスのもとを去り、その足で大祭司カヤパの元へ出頭し、
 銀30枚というわずかな金でイエスを売ってしまいます。
 
▽最後の食事を終えた一行は、町を出てオリーブ山の麓にある搾油所
 (ゲッセマネ)に到着し、そこを一夜の宿とします。
 
 イエスはそこで、これから自分が体験する「受難」を想像し、
 神に祈ります。
 
 寝てしまった弟子達のいるそばで、イエスは死の不安と闘って
 いました。
 
 イエスが考えていたのは、
 
 「永遠に人間の同伴者となるため、愛の神の存在証明をするために
 自分がもっとも惨めな形で死なねばならない」
 
 ということでした。
 
 イエスが死の不安と闘っているところへ、神殿警備員を引き連れた
 ユダがやってきて、イエスはとうとう捕まってしまいます。
 
▽イエスはすでに結果の決まっている裁判を受け、十字架刑が決定
 します。
 
 つい前日まで、彼を「メシア」と付き従っていた民衆は、何も
 なさないイエスに幻滅し、民衆が十字架刑を要求したのです。
 
 イエスに最後まで従っていた12人の弟子達は、一人は裏切った
 ユダ、残りの11名は恐ろしくなって隠れていました。
 
 聖書には、ユダ以外の11名の中の一人、ペトロが大祭司カヤパの
 追求に対して「イエスという男は知らない」と主張し、助かった
 ことになっています。
 
 著者は、11名の弟子の代表がペトロで、ペトロがイエスを
 「知らない」と見捨てることによって、弟子達の安全と取り引きを
 したのではないか、と予想しています。
 
 民衆に裏切られ、ユダに裏切られ、そして残りの弟子達にも裏切ら
 れたイエス。
 
 そのイエスは、自分が磔にされる十字架を自らが背負い、ローマ兵
 に鞭打たれながらゴルタゴの丘を登っていきます。
 
 兵士に罵倒され、鞭打たれ、群衆の嘲笑や唾を受けるその姿は、
 何もしない、何もできない無抵抗の惨めな姿でした。
 
 「だが我々は知っている。このイエスの何もできないこと、無能力
 であるという点に本当のキリスト教の秘儀が隠されていることを」
 
 「そしてやがて触れねばならぬ『復活』の意味もこの『何もできぬ
 こと』『無力であること』をぬきにしては考えられぬことを。
 そしてキリスト者になるということはこの地上で『無力であること』
 に自分を賭けることから始まるのであるということを」
 
 「イエスの惨めな死」は、イエスの本当の教えを伝えるために
 どうしても必要なことだったのです。
 
▽弟子達は、イエスが裏切った自分たちを恨んでいると思っていま
 した。
 
 そして、民衆も。
 
 弟子達が一番恐れたのは、十字架に架けられるイエスの怒りの
 言葉でした。
 
 「彼らがこの時、一番、怖れたのは十字架での怒りである呪詛
 だった。自分を見棄て、裏切った弟子達にたいして師が神の罰を
 求めることだった」
 
 確かに、死刑になる人間の恨みの言葉を聞かされるのは気分の
 いいものではありません。
 
 まして、昨日まで自分が「師」と仰いでいた人から恨みの言葉を
 言われるのは辛いものがあります。
 
 しかし、イエスが十字架に架けられて発した言葉は、恨みの言葉
 ではありませんでした。
 
 「主よ、彼等を許したまえ。彼等はそのなせることを知らざればなり」
 
 「主よ、主よ。なんぞ我を見棄てたまうや」
 
 「主よ、全てを御手に委ねたてまつる」
 
 イエスが死の直前に発した言葉は上の三つです。
 
 後の二つは、旧約聖書の詩篇の一部で、神を称える内容なのだ
 そうです。
 
 つまり、イエスは死の直前にあっても、恨み言葉も呪いの言葉も
 吐くことはなく、自分を見棄てた者達に神の救いを願ったのです。
 
 「イエスは弟子たちに、怒りの言葉をひとつさえ口に出さなかった。
 彼等の上に神の怒りのおりることを求めもしなかった。罰を求める
 どころか、弟子たちの救いを神に願った」
 
 「そういうことがありえるとは、弟子達は考えられなかった。
 だが考えられぬことをイエスはたしかに言ったのである。十字架上
 での烈しい苦痛と混濁した意識のなかで、なお自分を見棄て裏
 切った者たちを愛そうと必死の努力を続けたイエス。そういう
 イエスを弟子たちは始めて知ったのである」
 
 「こんな人を弟子たちはかつて知らなかった。同時代の預言者は
 多かったが、こんな呟きを残しつつ、息絶えた者はなかった。
 過去の預言者たちにもこれほどの愛とこれほどの神への信頼を
 持った人はなかった」
 
 無力なイエスの、死ぬ間際の愛の叫びは、弟子達に根本的な価値
 転換を起こさせたのです。
 
▽イエスの死後、弟子たちはイエスの教えの伝道に奔走します。

 それまでの言動が嘘のように宣教に勤め、迫害を受け殉教した者
 も少なくありません。
 
 その弟子たちの宣教によって、現在のキリスト教があります。
 
 こういった背景を知りつつ、過去のキリスト教から、現在のキリ
 スト教を眺めてみると、単にイエスの名を利用しているだけなの
 ではないかと思います。
 
 私が知っている限りで言うと、イエスが説く神の愛を実践して
 いたのは「マザー・テレサ」とそれに続く者だけです。





 この作品は、著者が持っているイエス像と、キリスト教の本質を
 解説したものです。
 
 人によって解釈の仕方は違うと思います。
 
 しかし、この本を読む限り、イエスは実践者であり続けた人です。
 
 言葉だけではなく、実践することが大切です。



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イエスの生涯
イエスの生涯 (新潮文庫)イエスの生涯 (新潮文庫)
(1982/05)
遠藤 周作

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:イエスの生涯
 著者:遠藤周作
 出版:新潮文庫
 定価:438円+税



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 ◆今日の本 購入情報
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 アマゾン
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──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■■
 勇気  :■■■□□
 豊かな心:■■■■□
 おすすめ:■■■■■



 この本は、昭和57年5月に出版されています。
 
 昭和48年10月に出版された単行本の文庫版です。
 
 著者は、日本の小説家で、多数の賞を受賞しています。
 
 紹介文によると、一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を
 追求する一方、ユーモア作品、歴史小説も多数ある、とのこと。
 
 著書も多数あります。



 著者が考えるイエス像とは?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)何を説いた人なのか?



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)何を説いた人なのか?

 「彼(イエス)はナザレの小さな町の貧しさとみじめさとのなかで
 生きている庶民の人生を知っておられた。日々の糧を得るための
 汗の臭いも知っておられた」
 
 「生活のためにどうにもらなぬ人間達の弱さも熟知されていた。
 病人や不具者たちの嘆きも見ておられた、祭司達や法律学者では
 ない、これらの庶民の求める神が、怒り、裁き、罰するものだけ
 ではないと彼は予感されていたのである」

 「『神の愛』とか『愛の神』を口で語るのはやさしいのだ。過酷な
 現実に生きる人間は神の愛よりもはるかに神の冷たい沈黙しか
 感じぬ」
 
 「過酷な現実から愛の神を信ずるよりは怒りの神、罰する神を
 考える方がたやすい。だから旧約のなかで時として神の愛が語ら
 れていても、人々の心には怖れの対象となる神のイメージが強かった
 のだ。心貧しき人や泣く人に現実では何の報いがないように見える
 時、神の愛をどのようにしてつかめるというのか」

 「彼はもう一つのことも知っておられた。現実における愛の無力さ
 ということである。彼はそれら不幸な人間たちを愛されたが、
 同時にこれらの男女が愛の無力さを知った時、自分を裏切ることも
 知っておられた」
 
 「なぜなら人間は現実世界では結局、効果を求めるからである。
 病人達は結局癒されることを、足なえは歩けることを、盲人は
 眼のひらくことを?現実的な効果を求めるからである」
 
 「だが愛は現実世界での効果とは直接には関係ない行為なのだ。
 そこにイエスの苦しみが生まれた。『汝等は徴と奇蹟を見ざれば
 信ぜず』と彼は悲しげにその時呟かれたのである」



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●何を説いた人なのか?

▽著者は、12歳の頃、叔母の影響を受けてキリスト教カトリックの
 洗礼を受けたそうです。
 
 著者のキリスト教に対する思いは、作品にもふんだんに現れて
 いて、「沈黙」や「聖書のなかの女性たち」、そして今回
 紹介する「イエスの生涯」等、多数存在します。
 
 「沈黙」等の作品が評価され、ノーベル文学賞候補に名前があがった
 こともあります。
 
▽今回紹介する「イエスの生涯」は、小説ではなく、著者の研究・
 分析を通して、著者がたどり着いたイエス像を描いた作品です。
 
 キリスト教は、イエスの死後、原始キリスト教団に始まり、約
 2000年が経過していて、昔から様々な研究が行われています。
 
 2000年も経過していることに加え、新訳聖書が編集され現在の
 姿になったのは、イエスが没してから数百年経過した後のことです。
 
 したがって、どれが本当にあったことで、どれが後から創作された
 部分なのか、聖書を研究する人によって違います。
 
 聖書を研究する人、読む人によって解釈の仕方が違うため、現在、
 キリスト教は全世界に広まっていますが、宗派が多数存在します。
 
 どの宗派の教えが正解なのか、私には判らないし興味がありません。
 
 私が興味があるのは、「何を実践した人なのか?その実践を通して
 人々に何を伝えたかったのか?」ということです。
 
▽作品はイエスが出家する所から始まります。

 全ては紹介できないので、いくつか出来事をピックアップして
 紹介します。
 
 イエスはガリラヤ地方(現在のイスラエル北部の地域とヨルダン
 の一部)のナザレという町で育ち大工をして暮らしていました。
 
 大工をしながら、貧しい人たちや病気の人たちのみじめな暮らし
 を目の当たりにしていたのです。
 
▽正確には分かりませんが、イエスが30歳?40歳くらいの間に
 仕事と家庭を離れ、ヨハネ教団に身を投じます。
 
 イエスは、預言者ヨハネに洗礼を受け、その弟子たちと共に行動を
 共にします。
 
 ヨハネは、当時のユダヤ教主流派のサドカイ派やパリサイ派の
 堕落を糾弾した人で、その主張に従う人が多数存在しました。
 
 「預言者」とは、神の啓示を伝える人のことです。
 
 ヨハネが教える神のイメージは、厳格な父親のイメージで、怒りと
 裁きと罰を与える恐ろしい存在でした。
 
 ヨハネ教団にいたイエスは、旧約聖書を元にしたユダヤ教のラビ
 ヨハネが教える神のイメージは本当の姿なのだろうかと疑問を
 抱きはじめます。
 
 著者は言います。
 
 「彼(イエス)はナザレの小さな町の貧しさとみじめさとのなかで
 生きている庶民の人生を知っておられた。日々の糧を得るための
 汗の臭いも知っておられた」
 
 「生活のためにどうにもらなぬ人間達の弱さも熟知されていた。
 病人や不具者たちの嘆きも見ておられた、祭司達や法律学者では
 ない、これらの庶民の求める神が、怒り、裁き、罰するものだけ
 ではないと彼は予感されていたのである」
 
 どうしようもない貧しい生活をしているのに、その弱い人たちに
 対して、はたして神は更なる怒りや罰を与えるのだろうか、神と
 いうのはそんなに無慈悲な存在なのだろうか、と疑問に思った
 イエスは、次第に「神の愛」を考え始めます。
 
 「神は厳しい存在ではなくて、優しくてどのような人に対しても
 分け隔て無く愛を与えてくれる、そのような存在なのではないか」
 とイエスは考えます。
 
▽イエスは自分で確信を持った「神の愛」の教えを、どのように
 証明すればいいのか、それが最大のテーマとなります。
 
 著者は言います。
 
 「『神の愛』とか『愛の神』を口で語るのはやさしいのだ。過酷な
 現実に生きる人間は神の愛よりもはるかに神の冷たい沈黙しか
 感じぬ」
 
 「過酷な現実から愛の神を信ずるよりは怒りの神、罰する神を
 考える方がたやすい。だから旧約のなかで時として神の愛が語ら
 れていても、人々の心には怖れの対象となる神のイメージが強かった
 のだ。心貧しき人や泣く人に現実では何の報いがないように見える
 時、神の愛をどのようにしてつかめるというのか」
 
 いくら「神の愛」を説いたところで、厳しく辛い現実が、楽に
 楽しくなるわけではありません。
 
 病気で辛く苦しい生活をしている者に「神の愛」を説いても、
 病気が良くなるわけでも、生活が楽になるわけでもないのです。
 
 イエスは処刑されるまで、この矛盾に苦しむことになります。
 
▽イエスは貧しい人々、病気を患っている人々を訪ね、例え話を
 しながら「神の愛」を説いて歩きます。
 
 そして、行く先々で奇蹟を行います。
 
 この奇蹟がどこまで本当なのかは分かりません。
 
 もしかしたら本当に病気を治したり、目が見えない者の目を見える
 ようにしたかもしれません。
 
 ただ、イエスは自分が奇蹟を見せることによって、貧しい生活を
 している者たちに別の期待を持たせてしまうことも知っていました。
 
 貧しき人々は「現世利益」に弱いのです。
 
 イエスが本当に説きたかったのは「神の愛」。
 
 しかし、現実として人々がイエスを信じたのは「現世利益」でした。
 
 「この苦しい現実を、その奇蹟で何とかしてくれるのではないか?」
 そう思われても仕方がありません。
 
 それが当時の現実でした。
 
 著者は言います。
 
 「彼はもう一つのことも知っておられた。現実における愛の無力さ
 ということである。彼はそれら不幸な人間たちを愛されたが、
 同時にこれらの男女が愛の無力さを知った時、自分を裏切ることも
 知っておられた」
 
 「なぜなら人間は現実世界では結局、効果を求めるからである。
 病人達は結局癒されることを、足なえは歩けることを、盲人は
 眼のひらくことを?現実的な効果を求めるからである」
 
 「だが愛は現実世界での効果とは直接には関係ない行為なのだ。
 そこにイエスの苦しみが生まれた。『汝等は徴と奇蹟を見ざれば
 信ぜず』と彼は悲しげにその時呟かれたのである」
 
▽そのようなイエスの苦しみを知らず、イエスを支持する民衆の
 期待は高まります。
 
 イエスを政治的な指導者として祭り上げようとしていたのです。
 
 イエスはそんなことは全く考えていませんでした。
 
 イエスが考えていたのは「神の愛をこの現実に証明すること」
 それだけでした。





 続きは次回。



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堕落論
堕落論 (集英社文庫)堕落論 (集英社文庫)
(1990/11)
坂口 安吾

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:堕落論
 著者:坂口安吾
 出版:集英社文庫
 定価:400円+税



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
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──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 堕落論
 続堕落論
 日本文化私観
 恋愛論
 不良少年とキリスト
 FRARCE(ファルス)について
 文学のふるさと
 風博士
 桜の森の満開の下



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、1990年11月に出版されています。
 
 著者は、日本の小説家・エッセイストで、終戦後に堕落論等を
 発表し「無頼派」と呼ばれています。
 
 著書も多数あります。



 堕落を肯定するのはなぜなのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)なぜ、堕落が必要なのか?



 落ちる所まで落ちてみないことには...



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)なぜ、堕落が必要なのか?
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●なぜ、堕落が必要なのか?

▽「著者の作品は初めてだなぁ」と思って、ウィキペディアで主要
 著書を調べてみると、内容は覚えていませんが、「不連続殺人事件」
 という作品を読んだ記憶があります。
 
 その時は、推理小説を読みあさっていた頃で、「坂口安吾」だと
 意識して読んではいなかったと思います。
 
▽著者の作品で良く聞く題名は、今回紹介する「堕落論」と「白痴」
 の二つです。
 
 どちらも手元にあって、今回は「堕落論」の方を紹介します。
 
 「堕落論」は小説ではなく、エッセイです。
 
 今回読んだ集英社文庫版には9作品収録されていて、そのうち
 7作品がエッセイ、「風博士」と「桜の森の満開の下」の2作品
 が小説です。
 
 今回は、題名にもなっている「堕落論」を紹介します。
 
▽「堕落論」が書かれたのは終戦直後の昭和21年、著者が40歳
 の時。
 
 この先品が世の中に大きな反響を呼び、その後に発表した「白痴」
 という小説to
 併せて、当時の世相に大きな影響を与えた
 そうです。
 
 その堕落論には何が書かれているのか?
 
 終戦直後の日本の世相がどうなっていたのか、私には分かりません。
 
 ただ、予想できるのは、戦時中とは全く違う世相に支配されていた
 のだということです。
 
 戦時中は、軍人政治家の思索によって、さまざまな禁止事項が
 定められていました。
 
 例えば、作家は未亡人の恋愛を書くことを禁じられていたそうです。
 
 「この戦争中、文士は未亡人の恋愛を書くことを禁じられていた。
 戦争未亡人を挑発堕落させてはいけないという軍人政治家の魂胆で
 彼女たちに使徒の余生を送らせようと欲していたのであろう」
 
 「軍人達の悪徳に対する理解力は敏感であって、彼らは女心の
 変わりやすさを知らなかったわけではなく、知り過ぎていたので、
 こういう禁止事項を案出に及んだまでであった」
 
 このような「禁止事項」や「縛り」というのは、民族が元もと
 持っている性質を、何らかの制度で禁止しておかなければ、自然と
 その性質が現れてしまうということを、それを決めた人たちが、
 十分に知っていたために制定されたのです。
 
 他に、昔の侍が案出した「武士道」というものも、そのような
 規定で侍を縛っておかなければ、侍の勤めが果たせなかったから
 なのです。
 
 「元来日本人は最も憎悪心の少ないまた永続しない国民であり、
 昨日の敵は今日の友という楽天性が実際の偽らぬ心情であろう。
 昨日の敵と妥協否肝胆相照らすのは日常茶飯事であり、仇敵なるが
 ゆえに一層肝胆相照らし、たちまち二君に従えるし、昨日の敵にも
 仕えたがる」
 
 「生きて捕虜の恥を受けるべからず、というが、こういう規定が
 ないと日本人を戦闘にかりたてるのは不可能なので、我々は規約に
 従順であるが、我々の偽らぬ心情は規約と逆なものである」
 
 人間の弱点を抑えるためにさまざまな禁止事項や縛りが制定されて
 います。
 
 確かに、言われてみればそうかもしれません。
 
 日本人が元もと持っている性質ならば、何も規定を作って縛る
 必要はありません。
 
▽人間は、そういった規定から脱することによって、著者の言葉を
 使うと「堕落」することによって、「始めて人間が誕生した」と
 説いています。
 
 「日本は負け、そして武士道は滅びたが、堕落という真実の母胎に
 よって始めて人間が誕生したのだ。生きよ堕ちよ、その正統な
 手順のほかに、真に人間を救い得る便利な近道がありうるだろうか」
 
 「堕落論」が書かれた終戦直後の混乱期に、著者は堕落することに
 よって真実の人間の姿を取り戻せ、と主張しています。
 
 「人間は変わりはしない。ただ人間へ戻ってきたのだ。人間は
 堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、
 防ぐことによって人を救うことはできない。人間は生き、人間は
 堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な道はない」
 
▽著者は、堕落することを勧めています。
 
 しかし、「人間は永遠に堕ちることもできないだろう」とも書いて
 います。
 
 人間は、堕ちるところまで堕ちてみると、また何かの規定を定めず
 にはいられない性質を持っているとのこと。
 
 武士道に変わる何かを規定し、再度その規定に縛られるためには
 堕ちきることが大切だと主張しています。
 
 「人はただしく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ。そして
 人のごとくに日本もまた堕ちることが必要であろう。堕ちる道を
 堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。
 政治による救いなどは上皮だけの愚にもつかない物である」
 
 日本と日本人は何処まで堕ちて、どのような規定を作ったので
 しょうか。
 
 そして、また堕ちつつあるような...





 この本には、著者の思想が詰まったエッセイがいくつか収録されて
 います。
 
 「堕落論」と「続堕落論」を読んでみると、著者が持っている
 日本と日本人の観察力にはすごいものがあることに気が付きます。
 
 当時の日本は、著者の主張通り堕ち切ったのでしょうか?



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アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない
アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)
(2008/10/09)
町山 智浩

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない
 著者:町山智浩
 出版:文藝春秋
 定価:1000円+税



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
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──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 序 章 アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない
 第1章 暴走する宗教
 第2章 デタラメな戦争
 第3章 バブル経済と格差社会
 第4章 腐った政治
 第5章 ウソだらけのメディア
 第6章 アメリカを救うのは誰か
 終 章 アメリカの時代は終わるのか



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■□□



 この本は、2008年10月に出版されています。
 
 著者は、コラムニスト・映画評論家で、雑誌の連載の他、ラジオ
 番組にも出演しています。
 
 著書も多数あります。



 本当のアメリカの姿とは?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
●アメリカとはどのような国なのか?



 読み進むにつれて恐くなってきました。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
●アメリカとはどのような国なのか?



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●アメリカとはどのような国なのか?

▽朝、ご飯を食べる時と夜の何分か、一日のうちにほんのわずかな
 時間しかテレビを見ないし、新聞も読まない私でも、世界的に
 不況だということは知っています。
 
 景気が良いことも、景気が悪いことも、あまり身近に感じることが
 ないので幸せなのかもしれません、
 
 今回の世界的な不況は、サブプライムローンに端を発する「アメ
 リカ発」の不況ということになっています。
 
 一応、世間的にはアメリカが世界を牛耳っていることになって
 いるらしいです。
 
 世界一の軍事大国であり世界一の経済大国であるアメリカは、
 腕力でもって、世界各地に軍隊を置いて「覇権国家」を名乗って
 います。
 
 ただ、ほとんどの日本人はアメリカに頻繁に行っているわけでも
 なく、テレビや雑誌、インターネットを情報源として、わずかな
 断片的なことを知っているだけで、実際のことはほとんど分から
 ないと思います。
 
 例えば先日、オバマ新大統領の就任式を沢山の人たちが見に来て
 いて、皆から応援されている「ような」雰囲気が映像として流れて
 いました。
 
 しかし、実際にどのくらいのアメリカ国民が政治に関心を持って、
 どのくらいの人がオバマ大統領に期待しているのか、反対している
 人はいないのか、期待している人たちはどのような思想を持った
 人たちなのか、応援している人たちは階層的にどの辺りの地位に
 いる人たちなのか、なんてことは正確な情報はほとんど入ってきて
 いないと思います。
 
 メディアが報道する数字と雰囲気ほど当てにならないものはあり
 ません。
 
 一番信用できるのは、自分が実際にアメリカに行ってみること。
 
 しかも、何年か住んでみないことには、アメリカの政治とか国民性
 は理解できないと思います。
 
▽著者は、アメリカ在住のコラムニストとして記事を書いているので
 日本に住んでいる人たちよりはアメリカ国内の情勢に詳しいはず
 です。
 
 その著者が「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」
 と題した本を書きました。
 
 ナショナル・ジオグラフィックという雑誌が調査したところ、
 調査した人の約半数がアメリカの地図を見てニューヨークの位置
 が分からなかったそうです。
 
 一瞬、「えーそうなの?」って思いました。
 
 思いましたが、これを日本に置き換えて考えてみると、どこか
 地方に行って日本の地図を見せて「東京都ってどこ?」って聞いて
 みたらどうなるでしょうか?
 
 半数とは言わないまでも、おそらく考えていたよりも多くの人が
 答えられないのではないかと思います。
 
 狭い日本にいても、日本のことはほとんど知りません。
 
 例えば、日本の宗教にはどのような種類があって、信者がどれ
 くらいいて、教義はどのような内容なのか?
 
 「戦争を放棄する」と憲法で規定してある日本の軍事力はどの
 くらいの規模なのか?
 
 もし日本が戦争をした場合、どのくらい闘えるのか?
 
 このようなことを聞かれたとしても、私もそうですが、おあおらく
 明確に答えられる人はそんなにいないと思います。
 
 別に批判しようとしているわけではありませんが、この本を読んで
 アメリカ人を「無知」だとか、「いい加減な国だ」といった見方を
 しない方が良いと思います。
 
 どこの国も似たような状況にあります。
 
▽本の内容は、宗教事情や、アメリカが起こしている戦争に関する
 こと、いい加減な経済とそれに伴う格差社会に関すること、
 ブッシュ大統領を中心としたいい加減な政治、戦争や大統領選を
 伝えるメディアのウソに関すること等々、「覇権国家」の実状を
 伝えています。
 
 個人的に、こういった内容は話半分で聞くことにしています。
 
 そして、「アメリカ」を「日本」に置き換えても、ある程度話が
 通じることに気が付きます。
 
 どの国も同じです。





 この本は、著者が調査したのか、記事をどこかから拾ってきたのか
 情報の出所はよく分かりません。
 
 もしかしたら真実なのかもしれませんが、情報を鵜呑みにするのは
 危険です。
 
 読みながら情報を選別することが必要です。



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道草(2回目)
道草 (新潮文庫)道草 (新潮文庫)
(1951/11)
夏目 漱石

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:道草
 著者:夏目漱石
 出版:新潮文庫
 定価:272円+税



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
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 アマゾン
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 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。


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 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■□□



 この本は、昭和26年11月に出版されています。
 
 著者は、日本の文豪です。
 
 著書も多数あります。



 どのような物語なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽この物語は自伝的小説とあるように、著者自身の人間関係をモデル
 にして書かれています。
 
 健三は、3歳の頃に島田とその妻御常(おつね)のもとへ養子
 として引き取られます。
 
 島田は「けち」で「ごうつくばり」、御常もそれに輪を掛けて
 強欲で、その家に養子に出された健三は、島田と御常の都合の
 いいように教育されます。
 
 将来の何らかの報酬を期待して...
 
 島田夫婦に育てられた健三は、もとは素直で従順な子供だったのが
 次第に強情な性格に変わっていきました。

▽健三が8歳の時、島田と御常の離婚によって、島田は御富士(おふじ)
 という女性と再婚し、御常も波多野という軍人と再婚します。
 
 行き先がなかった健三は、「仕方なしに」実家に引き取られます。
 
 しかし、島田は健三の戸籍を返そうとせず、健三を戸主にして
 お金を借りまくり、実家で健三を引き取る際に、実家からお金を
 巻き上げていたのです。
 
 月々いくらかのお金を島田に取られていた健三の父は、健三が
 22歳の時、手切れ金としてまとまったお金を島田に渡し、戸籍を
 元に戻したのです。
 
 今だったら、ゆすり・たかりで犯罪になるのではないかと思われ
 ます。
 
 その島田が、十数年ぶりに健三の元へ現れ、金銭を要求するわけ
 でもなく、「歳をとって心細いから」という理由で健三に復縁を
 申し出たのです。
 
 妻の御住や健三の兄の長太郎、姉の御夏、御夏の夫比田等がこぞって
 「そのうちに金銭を要求してくるぞ」と忠告します。
 
 そして、その忠告通り「少しでもいいから融通してくれないか」
 と、最初は少額を要求します。
 
 健三はハッキリ断ることができず、自分で渡せる額を渡しています。
 
 島田の要求はそのうちまとまった額を要求するようになり、最終的に
 かなりのまとまった額を要求してきました。
 
 その理由は、健三が22歳の時に健三の父が手切れ金を渡して
 戸籍を買い戻した際に、証文を取り交わし、その証文の中に
 「離別するけれど今後不人情なことはしない」という文句が書か
 れてあったためでした。
 
 そんな理由でなぜ金を要求され、そして金を渡してしまうのか、
 当時の義理人情に関する人々の考え方がどのようになっているのか
 分かりません。
 
 健三の性格によるものかもしれません。
 
 「今後まとわりつかないから証文を買え」という島田の要求に
 応じ、健三は自分で都合の付く金額を借りて島田に渡します。
 
▽お金を要求してくるのは島田だけではありません。

 健三の姉の御夏は、健三から小遣いをもらっていました。
 
 夫の比田は勤めていますが、月給をまともに持ってきたことは
 ありません。
 
 島田のことを話そうと御夏を訪ねた健三は、遠回しにお小遣いの
 額を増やしてくれるように要求します。
 
 御夏に渡した小遣いを比田が横取りしてしまうことがあったり、
 養子の息子の稼ぎが悪いから、という理由でお小遣い額の値上げを
 要求してきたのです。
 
▽健三には長太郎という兄が一人いました。

 先々妻とは離婚、先妻とは死別、現在の妻の御由(およし)は
 3人目の妻で、子供が何人かいました。
 
 長太郎の子供の一人が難病に罹ってしまい、その治療のために
 お金をつぎ込みます。
 
 しかし、娘は亡くなってしまい後には借金が残されました。
 
 長太郎も御夏に輪を掛けて貧乏でした。
 
▽ある日、健三の元にお婆さんが訪ねてきました。

 そのお婆さんは、健三が島田の家に養子に入った時の島田の妻
 御常でした。
 
 おそらく、どこからか健三のことを聞いてやってきたのだと思われ
 ます。
 
 御常は島田と離婚したあと、波多野という家に嫁いでいました。
 
 御常は健三に、窮状を伝えます。
 
 あからさまに金銭の要求はしません。
 
 それでも健三は、御常に幾ばくかのお金を渡してしまいます。
 
 味を占めた御常は、それから何度か健三を訪ねて来て、金銭の
 要求はしませんが、お金をもらうと素直に帰っていくようになり
 ます。
 
▽もう一人、健三にたかりに来た人がいました。

 健三の義理の父、御住の父が健三の家にやってきて、借金の保証人
 になって欲しいと要求されます。
 
 義父は、元もと政治関係の仕事をしていて裕福な家でした。
 
 健三が洋行する際も、御住と子どもたちを義父の家に預け面倒を
 観てもらっていたのです。
 
 ところが、健三が洋行している間に政変が起こり、義父は凋落の
 一途をたどっていました。
 
 健三が洋行から帰って来たとき、御常は着る物すらままならない
 状況でした。
 
 健三は、借金の保証人になることはできないけど、自分の信用で
 集めてくるお金で良ければ貸す、という条件で知人に借金をして
 義父にお金を渡します。
 
▽当時、健三は洋行から戻って月日は経っておらず、大学の講師を
 していましたが、家族でやっと食べていけるくらいの収入しか
 ありません。
 
 それでも、健三の周りにいる人たちよりもまだ見栄えのする地位に
 いました。
 
 それだけで、「お前ならお金を持っているはずだ。もっとお金を
 よこせ」と要求されるのでした。
 
▽自分の妻としっくりせず、仕事にも行き詰まりを感じ、さらに
 自分の周りにいる人たちは金銭を要求してくるという、何とも
 やりきれない状況の中、御住が3人目の娘を出産します。
 
 著者の当時の思いを書いた作品です。




 この作品は、人間の羞恥心のない欲深さと、お互いに理解出来ずに
 いる夫婦を描いた、著者渾身の作品です。
 
 著者がこれを書いたのは、この頃から十数年経過した後です。
 
 その時は、作家として名が売れていてお金には苦労していなかった
 と思われます。
 
 しかし、ロンドンから帰った辺りから体調が思わしくなく、この
 作品は完成した最後の作品となってしまいました。
 
 昔も今も生きて行くにはお金が必要です。



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道草
道草 (新潮文庫)道草 (新潮文庫)
(1951/11)
夏目 漱石

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 ◆今日読んだ本
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 題名:道草
 著者:夏目漱石
 出版:新潮文庫
 定価:272円+税



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 ◆今日の本 購入情報
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 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。


──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■□□



 この本は、昭和26年11月に出版されています。
 
 著者は、日本の文豪です。
 
 著書も多数あります。



 どのような物語なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽夏目漱石の作品は、今回で6作目の紹介となります。

 時間と根性がありましたらご覧ください。
 
 「それから」Vol.694,2008/06/13配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20080613060000000.html

 「三四郎」 Vol.732,2008/08/07配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20080807060000000.html

 「こころ」1回目 Vol.750,2008/09/04配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20080904060000000.html

 「こころ」2回目 Vol.751,2008/09/05配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20080905060000000.html

 「坊ちゃん」Vol.756,2008/09/12配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20080912060000000.html

 「それから」1回目 Vol.782,2008/10/23配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20081023060000000.html

 「それから」2回目 Vol.783,2008/10/24配信分
 http://archive.mag2.com/0000194014/20081024060000000.html
 
 物語のタイトルだけだと、登場人物とストーリーがごっちゃに
 なってきました(笑)
 
 書評を少しだけ読めばすぐ思い出すのですが...

▽今回紹介する作品は、大正4年に朝日新聞に連載された物語で、
 著者が49歳の時の作品です。
 
 著者は、この後に「明暗」という作品が未完のまま亡くなって
 いるので、「道草」は完成された最後の作品です。
 
 これまでに読んだ著者の作品は、人間関係のことを扱った作品が
 多いです。
 
 だいたい、小説は人間関係で成り立っているものが多く、作品の
 テーマとしては珍しくないです。
 
 しかし、似たようなテーマを扱った他の作品と比べると、著者の
 作品の方が格段に面白いです。
 
 「道草」は、この書評を書いている現時点ではまだ半分しか読んで
 いないので、メインテーマがはっきりしていません。
 
 たぶん、夫婦関係のことを描こうとしているのだと思います。
 
▽簡単にあらすじを紹介します。

 物語に登場する主人公の建三(けんぞう)にはモデルがいて、
 どうやら著者のことを書いているとのこと。
 
 裏表紙の作品の簡単な紹介には、「自伝的小説」と書かれています。
 
 健三の設定も著者と似ているそうです。
 
 物語上の夫婦はあまりしっくりいってなくて、健三にとって妻の
 御住(おすみ)の言動の一つ一つが気に障って仕方がありません。
 
 健三が気に障っていることを、その態度で感じてしまう御住も
 「なぜ、夫はこんなに冷たいのだろう」と感じています。
 
 話をすると気になるので健三もだんだん無口になり、それを見て
 いる御住も「いいたいことがあったら言って欲しい」と詰問して
 しまいます。
 
▽健三は「遠い所」から帰ってきて東京に所帯を持ちました。

 物語中に「遠い所」の具体的な解説はありませんが、巻末の
 「注解」を読むと、著者自身明治33年から2年間イギリスの
 ロンドンへ留学していました。
 
 「遠い所」とはロンドンを示すようです。
 
 健三の仕事ははっきりとは書いてありませんが、物書きと大学
 講師という設定のようです。
 
 ある日、日に2度往復する通りを歩いていると、見知った男性を
 見かけます。
 
 その人には15?16年も会ってなくて、しかもこの男性は健三が
 二十歳の頃に縁を切った人でした。
 
 会いたくない人と目を会わせてしまい、その時は何も言葉を交わ
 さずに別れてしまいます。
 
 健三はその通りを毎日2度往復しているので、いつ再会するか
 分かりません。
 
 案の定、六日後に再び再会してしまいます。
 
 この男性は「島田」という名で、健三が子供の頃に何年か養育して
 もらった人でした。
 
 しかし、欲張りの上にお金にうるさい人で、健三が遠い所へ行って
 いる間に亡くなった父親が、「島田とは付き合うな」と健三の兄に
 言い残していたほどの人でした。
 
▽ある日、その島田に縁がある吉田という人が、健三の家を訪ねて
 来ました。
 
 吉田が健三に言うには、「島田も老人となって頼る親類もいない
 ので、この機会にもう一度おつきあい願えないだろうか」という
 ことでした。
 
 健三は、付き合ってもいいけど、昔のように付き合うことはでき
 ないので、それでよければと承諾してしまいます。
 
 それを隣の部屋で聞いていた御住は、健三の兄から島田という
 人物について聞かされていて、吉田が帰った後に「なぜ付き合う
 ことを承諾したのか?」と健三に詰め寄ります。
 
▽いろいろと島田のことを思い出す健三でしたが、幼少の頃のかすか
 な記憶が甦りますが、その時の気持ち、嬉しいとか悲しいといった
 感情を思い出すことができませんでした。
 
 その数日後、吉田が島田を連れて再び健三の家を訪ねてきます。
 
 島田の訪問は、健三が懐かしく思うこともなく、他人行儀なまま
 終了します。
 
 健三の姉と兄の家を訪ねてきた御住は、島田の情報を色々と仕入れ
 てきて、健三に付き合いを止めるように言います。
 
▽健三の月給では、家族5人がやっと暮らしていけるくらいしか
 ありません。

 毎月生活するだけのお金が足りなくて、御住の着物を質に入れて
 お金を借りたりして何とか生活していました。
 
 そんなに苦しいとは知らなかった健三は、普段でも何かと忙しい
 のに、さらに仕事を増やしてお金を得ます。
 
 普通に手渡しすればいいものを、何も言わずにお金の入った封筒を
 畳の上に放り出してしまったので、二人の関係を修復するどころか
 かえって逆効果になってしまったのでした。
 
 
 続きは次回。



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ビタミンF
ビタミンF (新潮文庫)ビタミンF (新潮文庫)
(2003/06)
重松 清

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:ビタミンF
 著者:重松清
 出版:新潮文庫
 定価:514円+税



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
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──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ゲンコツ
 はずれくじ
 パンドラ
 セッちゃん
 なぎさホテルにて
 かさぶたまぶた
 母帰る
 後記



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■□□□□
 勇気  :■■■□□
 豊かな心:■■■■□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、平成15年7月に出版されています。
 
 平成12年8月に出版された単行本の文庫版です。
 
 著者は、様々な賞を受賞している作家です。
 
 著書も多数あります。



 どのような物語なのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)楽しんで読もう。
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●楽しんで読もう。

▽著者の作品は、今回初めて読みます。

 「ナイフ」という作品で坪田譲治文学賞、「エイジ」で山本周五郎賞
 を受賞、今回紹介する「ビタミンF」で直木賞を受賞しています。
 
 著者の作品のテーマは「現代の家族」で、「ビタミンF」も家族を
 テーマにした短編が7作品収録されています。
 
▽それぞれの物語に登場する主人公は、私と同じ世代の父親です。

 30代後半から40代で、小学生か中学生の子供を持つサラリー
 マンの父親を中心とした物語です。
 
 この年代のサラリーマンは、仕事も人並みにできるようになって、
 そのために、自分と家族を犠牲にして仕事に打ち込んでいる人が
 多いです。
 
 仕事を隠れ蓑にして、家族のゴタゴタから逃げている、という
 言い方もできます。
 
 しかし、入社したての頃と違って、自分の将来も何となく見えて
 きて、体力はめっきり衰えてしまい、妻との関係も倦怠感に包まれ
 てしまっている、というのが30代後半から40代のサラリーマン
 男性の一般的な姿なのでしょうか。
 
 自分と比較してみると、当たっている部分もあり、そうじゃない
 部分もあって、物語的にも共感できる部分とできない部分があり
 ます。
 
▽子供が小学生くらいまでなら、親もそんなに考え込むことはあり
 ません。
 
 子供の方も、学校で余程の事がなければ、真剣に悩むようなことも
 そんなにはないと思われます。
 
 自分がそうだったので、そんな風に思い込んでいるだけかもしれ
 ません。
 
 しかし、中学生くらいになると、心身共に子供から大人へ変わろうと
 する時期で、本人にもさまざまな悩みが出始める頃です。
 
 自分が男性なので、思春期の女の子がどのような悩みを抱えるのか
 想像も出来ません。
 
 私の長女も今年から中学生なので「ビタミンF」を読むと、身に
 つまされる感じがします。
 
 ただ、個人的には人生は生まれる前に自分で計画して、その計画
 通りにさまざまなイベントが起きているだけだと考えているので、
 どのような事が起きようと「なるようにしかならない」と思って
 います。
 
 だから、もし物語に登場する父親と同じような立場に立たされた
 としても、おそらく客観的に自分を観ることができて、流れに
 身を任せることができるのではないかと考えています。
 
 実際に当事者になってみないと分かりませんが...
 
▽物語は、短編が7作品収録されています。

 どの作品にも、人生に少し疲れた父親が登場します。
 
 自分の子供を含め、若者に対して「最近の若い者は...」と
 ついつい口に出てしまうような年代です。
 
 登場する子どもたちは様々な問題を起こします。
 
▽男性と二人で万引きで捕まった女子中学生。
 
 男性の方が避妊具を万引きしていたことを女の子の両親が知って
 しまい、男親も女親もやりきれない思いを感じてしまいます。
 
 しかも、男性には「女性をとっかえひっかえしている」という
 よくない噂が流れているのを耳にした両親は子供と同じように
 悲しみます。
 
 自分の娘に向かって言いたいことが言えない父親。
 
 それでも、悲しんでいる娘に対して、思っていたことをやっと
 伝え、少しだけ元気が出てきます。
 
▽学校であったことを何でも話してくれる中学生の娘が、ある日
 「セッちゃん」という名の転校生の話を始めます。
 
 セッちゃんは皆から嫌われ仲間はずれにされているとのこと。
 
 娘は毎日セッちゃんの話をします。
 
 創作ダンスの振り付けの変更を知らせてもらえず、一人で皆と
 違うフリで踊っているセッちゃんを見て、皆が笑っている話を
 します。
 
 娘は、運動会には来なくていいと言い張り、それでも、と隠れて
 見に行った両親は、皆のフリとはまったく違う動きをしている
 自分の娘を発見します。
 
 セッちゃんは娘が考えた架空の人物で、その子の話をすることで
 逃れる場所を作っていたのです。
 
 全てをさとった両親は、娘と一緒に川へ行って「身代わり雛」を
 流します。
 
▽どの物語も、家族が抱えているさまざまな問題を、あるときは
 逃げながら、ある時は逃げることができなくなって正面から向き
 合う父親の姿を見ることができます。
 
 最後はどの物語も、少しだけ元気が出るような結末になっています。





 この本に収録されている物語は、どれも最後には「もう少しがん
 ばってみようかな」と思うことができるような結末ばかりです。
 
 家族は、一番身近な存在だけに、誰かが抱えている問題が、家族
 みんなの問題に発展し、そこから家族間の溝ができたり、溝が
 なくなったりと、心の修行には必要な存在です。
 
 家族の問題で疲れていて、少しだけ元気が欲しい時に読むと良い
 かもしれません。



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生きて死ぬ私
生きて死ぬ私 (ちくま文庫)生きて死ぬ私 (ちくま文庫)
(2006/05)
茂木 健一郎

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:生きて死ぬ私
 著者:茂木健一郎
 出版:ちくま文庫
 定価:640円+税



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4480422188/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
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──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 第1章 人生のすべては、脳の中にある
 第2章 存在と時間
 第3章 オルタード・ステイツ
 第4章 もの言わぬものへの思い
 第5章 救済と癒し
 第6章 素晴らしすぎるからといって



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■□□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■□□



 この本は、2006年5月に出版されています。
 
 1998年6月に出版された単行本の文庫版です。
 
 著者は、東京都出身の脳科学者で、ソニーコンピュータサイエンス
 研究所上級研究員、東京工業大学大学院連携教授をされている
 方です。
 
 著書も多数あります。



 脳の中では何が起きているのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)臨死体験とは?



 脳科学者が考える臨死体験とはどのようなものなのでしょうか。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)臨死体験とは?

 「『人間の喜びも、悲しみも、すべての感情は、脳の中にある。
 人生のすべては、脳の中にある』という事実は重大だ。私たちの
 心は、私たちのすべては、脳の中で起こるニューロンの発火に
 すぎないのだ」

 「脳科学者は、本当の難しい問い、『物質である脳に、どうして
 心という精神現象が宿るのか?』を忘れてはならない。これは、
 『人間とは何か?』という普遍的な問いに、脳科学者としての
 立場から切り込んで行くことを意味する」

 「いわゆる『死にかけた』体験は、本当の意味での『臨死』(near
 death)とは言えない。本当に『臨死』と言えるのは、実際にその
 人が死んでしまった場合だけなのだ。ある人の体験が本当に『臨死』
 体験であるためには、その人がその後、実際に死んでしまうことが
 必要なのである」
 
 「私たちがある人の『臨死体験』の内容を知ることができるのは、
 その人が死ぬことなく、私たちに体験したことの内容を伝えて
 くれるからだ。つまり、実際には死ななかったわけで、その意味
 では、本当の意味での『臨死体験』とは言えない。本物の臨死
 体験者は、私たちに体験を伝えることはでいないのだ」

 「『臨死体験』は、より一般的な『意識の変性状態』(オルタード・
 ステイツ)としてとらえるべきなのだ」

 「体外離脱体験を考えるうえで、『私』の体の外に『私』が出て
 しまったというのは、ある意味では自然な考えだ。だが、この
 自然な考え方にも、重大な問題点がある。それは、体の外に出て
 しまった『私』の実体は、いったい何なのかということである」
 
 「私の心の中で何が起こるにせよ、それは私の脳の中のニューロン
 の発火によって支えられている。そのような私の心の中心が、
 体の外に出てしまうというのは、どのような意味なのか、安易に
 魂の存在を認めない限り、現時点では説明するのは難しい」
 
 「仮に、この難問がクリアできたとしよう。すなわち、『私』の
 中心が体の外に出てしまったのだとしたら、『私』と私の体は、
 別のものである。それでは、『私』と私の体は、どのようにして
 関係を保っているのであろうか?」
 
 「極端なことを言えば、『私』はもう体の外に出てしまったの
 だから、私の『体』は、他人の体と同じように、『私』にとっては
 無関係な存在なのではないか?それでもなおかつ、『私』と私の
 体が結びついているように見えるのは、なぜなのだろうか?」



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●臨死体験とは?

▽本屋さんに行くと、著者の本が沢山並んでいるのを目にします。

 実際、アマゾンで検索してみると、かなり沢山の本が出版されて
 いるようです。
 
 1冊読んでみようと思い購入しました。
 
▽人間の脳の仕組みは、現在のところそのほとんどが解明されて
 いません。
 
 よく言われるのは、
 
 「人間は脳の機能の15%くらいしか使用していない」
 
 というものです。
 
 残りの85%を使うことができると、何が起きるのでしょうか。
 
 このような脳の機能について研究しているのが著者で、主に、脳と
 心の関係(心脳問題)についての専門家です。
 
 そして、脳と心の関係についての著者の主張は以下の通りです。
 
 「『人間の喜びも、悲しみも、すべての感情は、脳の中にある。
 人生のすべては、脳の中にある』という事実は重大だ。私たちの
 心は、私たちのすべては、脳の中で起こるニューロンの発火に
 すぎないのだ」
 
 ニューロンとは神経系を構成する細胞で「神経細胞」と呼ばれ、
 情報伝達を目的とした細胞のことを言います。
 
 つまり、人間の心で感じる様々な感情は、元をたどってみると
 ニューロンから出されるシナプスという伝達物質の働きによる、
 というのが著者の主張で、それを「ニューロンの発火」と表現
 しています。
 
 科学的に見ると「ニューロンの発火」でしかありませんが、その
 脳の働きで、なぜ心という精神現象が起きるのか?
 
 それを研究しているのが著者です。
 
 著者は次のように言います。
 
 「脳科学者は、本当の難しい問い、『物質である脳に、どうして
 心という精神現象が宿るのか?』を忘れてはならない。これは、
 『人間とは何か?』という普遍的な問いに、脳科学者としての
 立場から切り込んで行くことを意味する」
 
 脳科学者ではない私には、物質的な証拠を示す必要がないので、
 脳と心の関係について説明するのはそんなに難しくありません。
 
 脳はあの世との通信装置で、生まれる前に自ら設計した人生に
 起きるはずの様々なイベントが記憶されているデータベースが
 あって、そのイベントに対して実際に心か感じた感情も記憶する
 ことができる、というのが私の予想です。
 
 脳の中に記憶を持っているわけではないと考えています。
 
 証明しなくてもいいので、どの様にでも考えられます。
 
 個人的に「心」は体の胸のあたりにあるような気がしてならない
 のは気のせいではないと思います。
 
▽脳科学者でもない人間の個人的な感想はさておいて、脳科学者が
 臨死体験を説明すると、どうなるのでしょうか?
 
 「臨死体験」とは、死に瀕した人が体験する現象で、多くの人が
 体験しています。
 
 しかし、著者は臨死体験について以下のように書いています。
 
 「いわゆる『死にかけた』体験は、本当の意味での『臨死』(near
 death)とは言えない。本当に『臨死』と言えるのは、実際にその
 人が死んでしまった場合だけなのだ。ある人の体験が本当に『臨死』
 体験であるためには、その人がその後、実際に死んでしまうことが
 必要なのである」
 
 「私たちがある人の『臨死体験』の内容を知ることができるのは、
 その人が死ぬことなく、私たちに体験したことの内容を伝えて
 くれるからだ。つまり、実際には死ななかったわけで、その意味
 では、本当の意味での『臨死体験』とは言えない。本物の臨死
 体験者は、私たちに体験を伝えることはでいないのだ」
 
 確かに、言われてみればその通りです。
 
 生きて私たちに伝えたその体験は、「死」を体験していません。
 
 著者は臨死体験を、次のように定義しています。
 
 「『臨死体験』は、より一般的な『意識の変性状態』(オルタード・
 ステイツ)としてとらえるべきなのだ」
 
 つまり、臨死体験も脳の中で起きている「ニューロンの発火」
 でしかない、と主張しています。
 
▽ところが、臨死体験者の多くが体験していることの一つに
 「体外離脱体験」というのがあります。
 
 自分の意識が自分の体から離れた場所にあって、自分の体を見て
 いる状態を言います。
 
 よく聞くのは、病院のベッドの上に寝ている自分の体を、天井の
 あたりから自分が見ていた、というの状況です。
 
 これを「脳の中で起きているニューロンの発火」で説明すると
 ややこしいことになります。
 
 自分の「何か」が自分の体から離れて、自分を見下ろしている
 という状況では、とうぜん脳からも離れているわけで、脳内の
 ニューロンの発火では説明ができなくなってしまいます。
 
 ニューロンの発火とは関係のないところで、私の「何か」が私の
 体を感じていることになるのです。
 
 この難問に対する解答を、著者はまだ得ていません。
 
 少し長いですが引用します。
 
 「体外離脱体験を考えるうえで、『私』の体の外に『私』が出て
 しまったというのは、ある意味では自然な考えだ。だが、この
 自然な考え方にも、重大な問題点がある。それは、体の外に出て
 しまった『私』の実体は、いったい何なのかということである」
 
 「私の心の中で何が起こるにせよ、それは私の脳の中のニューロン
 の発火によって支えられている。そのような私の心の中心が、
 体の外に出てしまうというのは、どのような意味なのか、安易に
 魂の存在を認めない限り、現時点では説明するのは難しい」
 
 「仮に、この難問がクリアできたとしよう。すなわち、『私』の
 中心が体の外に出てしまったのだとしたら、『私』と私の体は、
 別のものである。それでは、『私』と私の体は、どのようにして
 関係を保っているのであろうか?」
 
 「極端なことを言えば、『私』はもう体の外に出てしまったの
 だから、私の『体』は、他人の体と同じように、『私』にとっては
 無関係な存在なのではないか?それでもなおかつ、『私』と私の
 体が結びついているように見えるのは、なぜなのだろうか?」
 
 魂の存在を認めると楽に説明できる体外離脱体験ですが、科学者の
 立場としては、「魂の存在」を認めることはできません。
 
 だからこそ科学者でいられるのかもしれませんが...
 
 いつの日か、物理的に解明できる日がくるのではないかと思います。





 この本は、今から約10年前に書かれた本なので、現在の脳科学
 ではもっと新しい情報がたくさんあると思われます。
 
 内容的には、専門用語はあまり使われてなくて、著者の考えを
 簡単に理解するには良い本だと思います。
 
 脳科学者は、物理学や哲学にも詳しくないとならないようです。



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銃・病原菌・鉄 上巻
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎
(2000/09)
ジャレド ダイアモンド

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:銃・病原菌・鉄 上巻
 副題:1万3000年にわたる人類史の謎
 著者:ジャレド・ダイアモンド
 出版:草思社
 定価:1900円+税



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4794210051/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
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──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 プロローグ ニューギニア人ヤリの問いかけるもの
 第1部 勝者と敗者をめぐる謎
  第1章 一万三〇〇〇年前のスタートライン
  第2章 平和の民と戦う民との分かれ道
  第3章 スペイン人とインカ帝国の激突
 第2部 食料生産にまつわる謎
  第4章 食料生産と征服戦争
  第5章 持てるものと持たざるものの歴史
  第6章 農耕を始めた人と始めなかった人
  第7章 毒のないアーモンドのつくり方
  第8章 リンゴのせいか、インディアンのせいか
  第9章 なぜ、シマウマは家畜にならなかったのか
  第10章 大地の広がる方向と住民の運命
 第3部 銃・病原菌・鉄の謎
  第11章 家畜がくれた死の贈り物



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■□
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■■□



 この本は、2000年10月に出版されています。
 
 著者は、紹介文によるとカリフォルニア大学ロサンゼルス校地理学
 教授で、ピュリッツァー賞等多数の賞を受賞している人です。
 
 著書が何冊かあります。



 人類は、なぜ異なる進化を遂げたのでしょうか?



 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)平和の民と戦う民との分かれ道とは?



 いろいろと知りたいことがあります。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)平和の民と戦う民との分かれ道とは?

 「モリオリ族とマオリ族とが衝突にいたる過程は、短い期間で
 あっても、環境が経済や技術、社会構成、そして戦闘技術に影響を
 及ぼしうることを如実に物語っている」



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●平和の民と戦う民との分かれ道とは?

▽現在の人類を見てみると、アメリカや日本、ヨーロッパの国々は
 幸せかどうかは別として、経済的に物質的にめざましい成長を
 遂げています。
 
 それとは逆に、地球上には物質的に恵まれていない国や地域の方が
 恵まれている地域よりもかなり多いです。
 
 アマゾン川流域には、いまだに現代文明との接触がない部族も
 いて、以前、飛行機めがけて矢を放とうとする裸族の写真が新聞に
 載っていたのを見ました。
 
 人類は、なぜ地球上で異なる発展を遂げてきたのでしょうか?
 
 一部の研究家の間では、ヨーロッパ系の民族の能力的な優位性を
 説く人もいて、その原因はハッキリとはしないとのこと。
 
 この謎に挑んだのが著者で、過去1万3000年の間に環境が
 世界中の人間社会に与えた影響について考察、詳細に分析して
 いるのが今回紹介する本です。
 
▽日本人は何千年も昔から農耕民族だったから穏やかな性格をして
 いて、狩猟民族だった欧米人は攻撃的な性格をしている、とよく
 言われます。
 
 果たしてそれは本当なのでしょうか?
 
 著者は、一例を挙げています。
 
 1835年、ニュージーランドの東800キロの所にあるチャタム
 諸島に、銃や棍棒、斧で武装したマオリ族が突然船で現れ、モリ
 オリ族を惨殺する事件が起きたそうです。
 
 モリオリ族は、争いを避け話し合いをしようと決めたそうですが、
 そんなことはお構いなしに、マオリ族はモリオリ族を殺しまくった
 とのこと。
 
 モリオリ族とマオリ族は、元々は同じ民族でしたが、数世紀の間に
 お互いに違う方向に進化します。
 
 攻撃的なマオリ族は「集約型の農耕民」に進化し、温厚的なモリ
 オリ族は「狩猟採集民」へと別々に進化したのです。
 
 元は同じ民族が、海を隔てて別々の進化と遂げたのは何故か?
 
 そして、「集約型の農耕民」が攻撃的で、「狩猟採集民」が温厚
 なのはなぜか?
 
 モリオリ族が住むチャタム諸島は、南極に近いため、元もと農耕民
 だった彼らが持ち込んだ植物は上手く育たなかったため、農耕民を
 あきらめ狩猟採集民に戻ったのではないかと予想されます。
 
 狩猟採集民は、再配分したり貯蔵可能な余剰作物を持つことが
 できなかったため、狩猟に従事しない物作りが専門の職人、軍人
 ・兵士、役人、族長等を養うことができません。
 
 皆が同じように働かなくてはならなかったのです。
 
 そのために、棒で殴ったり、手づかみで捕まえたりと、原始的な
 やり方で狩猟する技術しか発展せず、高度な技術を必要としません
 でした。
 
 しかも、チャタム諸島は小さな離島だったため、最大でも2000人
 程度の狩猟採集民しか暮らせません。
 
 島の周りには移住できるような島々がなかったため、互いに仲良く
 生活していくことを考えなければならなかったのです。
 
 結果的に、簡素な技術と武器しか持たず、強力な統率力や組織力に
 欠ける非好戦的な少数部族に進化しました。
 
 一方、モリオリ族は、ニュージーランド北東に住んでいて、その
 地はポリネシア式農業に適していました。
 
 そのために、マオリ族は10万人を超えています。
 
 自分たちで作物を育て、それを貯蔵することができた彼らは、
 物作りを専門とする職人や、族長や、兵士を養うことができたの
 です。
 
 彼らは濃厚に必要な道具を、武器や工芸品に発達させ、その技術は
 さまざまな建造技術にも発展します。
 
 著者は次のように言います。
 
 「モリオリ族とマオリ族とが衝突にいたる過程は、短い期間で
 あっても、環境が経済や技術、社会構成、そして戦闘技術に影響を
 及ぼしうることを如実に物語っている」
 
▽このように、発展を遂げている民族は、人間の能力によって発展
 しているわけではなく、置かれた「環境」によってことなる進化
 を遂げたために運良く現在のように発展しているだけなのです。
 
 先祖の運が良かったことに感謝しなくてはならないです。





 この本は、人類がどのように進化してきたのか、事実を積み重ねた
 著者の推理が詳細に書かれています。
 
 少数のスペイン人がインカ帝国を滅ぼした要因等も、詳しく述べ
 られています。
 
 そういったことが好きな人には面白い本だと思います。



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マリー・アントワネット 下 (2回目)
マリー・アントワネット 下マリー・アントワネット 下
(2007/01)
シュテファン ツヴァイク

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──────────────────────────────
 ◆今日読んだ本
──────────────────────────────
 題名:マリー・アントワネット 下
 著者:シュテファン・ツヴァイク
 出版:角川文庫
 定価:590円+税



──────────────────────────────
 ◆今日の本 購入情報
──────────────────────────────
 アマゾン
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4042082084/oyajimushicom-22/ref=nosim/
 楽天ブックス
 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/02bf9514.ebca5b49/?url=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4273885%2f




──────────────────────────────
 ◆本の目次
──────────────────────────────
 ※目次はありません。



──────────────────────────────
 ▼本の成分解析
──────────────────────────────
 知恵  :■■■■■
 勇気  :□□□□□
 豊かな心:□□□□□
 おすすめ:■■■■■



 この本は、平成19年1月に出版されています。
 
 著者は、オーストリアのウィーン生まれの作家です。
 
 著者も多数あります。
 
 
 
 どのような人物なのでしょうか?
 
 
 
 今回はこの本を次のような視点で読んでみました。
──────────────────────────────
 ■この本のどこを読むか
──────────────────────────────
 1)どのような人物なのか?



 人間の本性を見ているような感じです。



 忙しい方のために、結論を先に紹介します。
──────────────────────────────
 ■この本をどう読んだか
──────────────────────────────
 1)どのような人物なのか?
 
 ※「もっと知りたい方のために」を参照してください。



──────────────────────────────
 ★今日から実行すること
──────────────────────────────
 【 特にありません 】



──────────────────────────────
 ●もっと知りたい方のために
──────────────────────────────
●どのような人物なのか?

▽マリー・アントワネットの実家、オーストリアへの逃亡を企てた
 王家一行は、フランスとオーストリアの国境付近のヴァレンヌと
 いうところで、フランス軍に捕らえられチェルイリーへ連れ戻さ
 れてしまいます。
 
 この事件によって、王の権威は失墜し、フランス革命は加速度を
 増すことになります。
 
 チェルイリーへ戻ったルイ16世は、国民議会の要請によって
 憲法の遵守を誓います。
 
 これは、王も国民と同じように憲法の統制下に置かれるという
 ことになり、王家の特権を剥奪されたことになります。
 
▽チェルイーにおいて、マリー・アントワネットは囚われの身で
 ありながら積極的に政治活動を行っていました。
 
 諸外国の王に手紙を出し軍隊を動かすことを要請したりと、何も
 考えない、決断しないルイ16世に代わって彼女が積極的に政治
 活動を展開します。
 
 政治活動と言っても、体の自由は利かないため手紙による活動
 でした。
 
 しかし、どの国もフランス王家のために行動を起こそうとする
 者はなく、自国の利益に従って行動しています。
 
 それは、マリー・アントワネットの故郷、オーストリアも同じで
 彼女の思惑通りに動こうとする国はどこにもありません。
 
▽マリー・アントワネットの必死の政治活動にも関わらず、革命
 運動は激しさを増します。
 
 革命は、民衆の気分だけで起きるものではなく、必ず指導者がいて
 見えないところで暗躍する革命家がいます。
 
 1792年8月10日、王家がいるチェルイーへ民衆がなだれ
 込んできます。
 
 この時はまだ王家のために戦う軍隊が存在していました。
 
 しかし、命令を下す唯一の人、ルイ16世は指揮官としての才能は
 ゼロ。
 
 自分が守るべき相手が守る価値がない男だと分かると、最後の
 砦の軍隊までも王家から離れてしまいます。
 
▽民衆の蜂起の群れがもう少しでチェルイリーへ到達する直前、
 王家一行は、王の軍隊の総指揮官の進言により、国民議会へ移って
 彼らの庇護に入ることになりました。
 
 国民議会の保護下に入ることは王政の幕が閉じることを意味します。
 
 1792年8月13日、王権は停止され、王家一行はタンプル塔へ
 移送されることになりました。
 
 タンプル塔は、かつてのテンプル騎士団の城で、ここへ移ることは
 王家の「幽閉」を意味します。
 
 全てを持つ王から、何も持たない王権を剥奪された王へ。
 
 マリー・アントワネットも同じでした。
 
▽タンプル塔に幽閉されてからは、外界との情報が遮断され、外で
 何が起きているか、マリー・アントワネットのもとには情報が
 入ってきません。
 
 フランス革命の波は、人間の命を軽々と奪っていました。
 
 幽閉されたマリー・アントワネットは、王家の運命をある程度
 察していました。
 
 1972年12月11日、ルイ16世の裁判が始まります。
 
 結論は「死刑」と決まっていますが、形式的に裁判を開かなくては
 なりません。
 
 革命は無意味な血を欲していました。
 
 翌月の1月21日、ルイ16世はギロチンによって処刑されます。
 
▽マリー・アントワネットは、ルイ16世の妹、王太子、王太子の
 姉の4人でテンプル塔に幽閉されていました。
 
 さらに元王家に犠牲を求める議会は、無惨にも王太子は母の元から
 隔離してしまいます。
 
 テンプル塔の庭で遊んでいる王太子を見ることは出来ますが、
 話しかけることすらできません。
 
 1793年8月1日、さらに追い打ちをかけるようにマリー・
 アントワネットはコンシェルジュリという所へ移送されてしまい
 ます。
 
 コンシェルジュリは死刑を待つだけの牢獄でした。
 
 マリー・アントワネットの死刑は確定していましたが、一応形式的に
 裁判は開かれます。
 
 そこでは、王太子妃の頃からのあること無いことが全て罪として
 述べられます。
 
 マリー・アントワネットは全てに毅然として応答し、さらにどの
 罪にも証拠が何も残っていません。
 
 普通の裁判であれば無罪になるところですが、この裁判は単なる
 形式でしかないので、結果的にマリー・アントワネットの死刑が
 確定します。
 
▽1793年10月16日、マリー・アントワネットの最後は毅然
 としたものでした。

 特に騒ぎ立てることもなく、最後まで王妃としての威厳を保った
 まま断頭台の露と消えたのでした。





 本を読む前のマリー・アントワネットのイメージは、「王権を
 利用し贅の限りをつくし、最終的に国民の怒りを買い処刑された
 王妃」くらいに思ってました。
 
 この本を読む限り、そのイメージは変わってしまいます。
 
 確かに、遊興の限りを尽くしますが、それだけでフランスの財政が
 傾いた訳ではありません。
 
 先代、先々代の王の時代から積み重ねられたいろいろなものが、
 マリー・アントワネットの時代に噴出してしまった感じです。
 
 どちらかというと歴史に翻弄された女性、といったイメージです。
 
 おすすめの本です。



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